気付いた時、僕はベッドに寝ていた。小鳥の声が外から聞こえた。光がカーテンの隙間から入っていた。
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Tokyo Submarine Airport 1999-2006 08
僕は彼女の幼い頃の記憶に触れた。それは彼女の母親が、彼女に何度も話して聞かせた話の記憶のようだった。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 07
起きた時の状況は寝る前とまったく変わっていなかった。音のしない世界と眩しい光。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 06
最初に戻ってきたのは嗅覚だった。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 05
そこで目が覚めた。眠ってしまった、と起きた途端に思った。眠ると海に戻ってしまう。ここはどこだ?と思う。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 04
真夜中に何か食べたくなり、冷蔵庫のドアを開けたらコンクリートの階段が下へ続いていた。もちろん階段はひんやりしていた。冷蔵庫のライトは途中までしか届かなかった。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 03
「あなたは誰?」少しだけ強くなった夢の中で彼女は僕に言った。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 02
僕はある計画を考えていた。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 01
家のまわりは車もほとんど通らなくて静かだ。ベッドの上から、重低音は効いているが小さな音で、Underworldが聞こえてくる。
Tokyo Submarine Airport 1999-2006 00
テレビも見なかったので僕は自分の部屋で相当な時間を
空想したり本を読んだり音楽やラジオを聴いて過ごしていました。
Tokyo Submarine Airportは、僕が16の頃(8年前!)
それまで書いていたメモ程度の話を繋ぎ合わせて書いたもので、
砂原良徳のTake Off And Landingというアルバムの
コンセプトに影響され、もちろん完全にその世界に没頭していた
村上春樹と、後はUnderworldの音楽的イメージが
その背景にあって、
ここに載せた99年の年賀状はそのイメージを描いたものです。
まあ16くらいの自分って面白いなと思って読み直し
修正してみたので掲載してみます。