写真の中央は、パクチー
いやホントの話、中国に行くとパクチーによく出くわす。
この料理は春巻きのようにして食べるやつで、なんでこんな
スポットライト的な光を浴びているのか後述する。
ちなみにパクチーは中国語でシャンサイ、というのだが、
ご遠慮させていただいている。
ちょっと何回目くらいかわからないが、
中国に最近よく仕事で行く。
仕事と関係ないところで色々体験するが今回は停電の話をしようと思う。
非常に忙しく、4日間で唯一工場から外に出て、
夕飯を食べたときの話だ。
そのエリアは割と幅の狭い道路で、
飲食店が軒を連ねていたのだが、
道路には幅6,70cm、深さ1mくらいの溝が掘られていた。
工事なのか、中に配管が見える。
これと言って注意書きもなく、立ち入り禁止の柵もなく、
酔っ払ってお店から出てきたら落ちても全くおかしくない
そんな感じで掘られている。
確か北の地方の料理で、食事が8割方送られてきていて
ジャージャー麺が出される手前、周囲が真っ暗になった。
完全な闇になった。
叫び声がいくつか上がるが、すぐ停電だとわかる。
お店が停電したのかと思ったが、外も真っ暗になっていて
結果的には周辺一帯が停電していた。
携帯や持っていたLEDライトで食卓を照らす人達が現れ、
なんとか確認出来るジャージャー麺を混ぜる人。
そして食べる俺、割と冗談抜きに暗いので
味がちょっとほんとに分からないかも、という感じになる。
そして次に店の人達の取った行動が面白い。
まず最初に、裏口に見張りを立てる。食い逃げ防止である。
その次にろうそく配置。これは問題ない。
そして各テーブルに説明に回る。
今後の注文は料理が出来ない。 これはわかる。
しかし注文してもらった料理は全て出す。
これがちょっと商売根性がすごいというか、食材は全部使うというか、
注文された品物は売り切るというか
どう考えても厨房も暗闇であるわけで、なかなかこれから料理作るって
ほんとちょっと考えにくい。
もうみんな要らない感じ満々なのだが、
とにかく30分以上待って、一皿出てくる。
その後コック達が帰宅させられる。
さらに10分ほど経って、電源供給車が店の前に横付けされた。
つなぎを来た作業員が3名ほど、正面入り口から
まだ食事している客の合間を縫って電源ケーブルを車から
引っ張ってくる。壁にあると思われるブレーカーか何かに
ケーブルをつなぐ作業に約10分、
外で電源車がブゥウウウウウウウウウウウウウンと
うなりを上げ、店の電気が点灯した。
と思ったら、フィイウウウウウウンという電源車がなんか
頼りない音を出して停電した。
と思ったらブゥウウウウウウウウウウウウウンと点灯。
3回くらい繰り返し、ようやく点灯。
一つのテーブルではなんか口論が起きている。
ようやく出てきた野菜炒めを眺め、
会計後店を後にすると
付近一帯の店は全て暗く、ろうそくの光が外からわずかに
漏れているのが見える。
街灯は全て消え、
信号も赤すら点灯せず
辺り一帯暗闇の中、再び工場に帰る。