川崎マットが市川に移動するということで、
川崎さんに引っ越しを申し込んだ。
あ、どうも川崎です。市川ですね?
あ、どうもどうも、市川です。はい。
表参道を出て、集合時間の13時に川崎に到着すると、
川崎の駅の発展ぶりに愕然とする。
川崎マットに電話すると、
あ、どうもどうも川崎ですとのこと。
西口の事らしい。言葉の使い方が
このあたりでは非常に難しくなっている。流動的である。
黒いハイエースでリアウイングに花子って
書いてあるしブォンブォン言ってるから
すぐわかりますんで。
確かにすぐ分かった。
私は周囲を確認し素早くドアを開けて後部座席に飛び乗ると
出せ
と一喝した。
ところが川崎マットは動揺していた。
プルックが、奴が、来ていないんす。
すかさずプルックに連絡を取ると
「蒲田だ。
30秒で支度する。」
いやあの、既に遅刻だから
そこですごい速いぜ俺みたいな雰囲気出されてもあの?
と思わず私も動揺してしまった。
これでは計画が狂う。
仕方ない、meshiを買う
そう言って飛び出した私の前を黒い服の男がよぎる。
しかしそれは単なる見間違いであり、
焼きたてのパンを4つ選んだ私は
親子でパンを買いに来た2人づれの後ろにレジで並ぶ。
ブォオオオオ キュルキュルキュルキュル
と音が聞こえたと同時に白煙が上がっているのを見たのは
そのときで私はトレイを投げ出し店外に飛び出した
のと突っ込んできた小型トラックがパン屋のガラスを割ったのが同時だった。
つづく。