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大きなかぶをどうやって抜くか問題

大きなかぶってあったじゃないですか実際。覚えてます?あのストーリー。みんなで引っ張って抜くんですよね。それでもかぶは抜けませんと言っておじいさんにおばあさん、みんなで引っこぬく。

それでうちの子が4歳なんですが幼稚園でこの大きなかぶの劇をやると。土曜日にね。見に行ったわけです。するとだ。

もともとうちの子のクラス女子率が高い。20人中5人とかしか男の子がいない。男手が足りない。 続きを読む 大きなかぶをどうやって抜くか問題

shikisai 色彩と雰囲気そのものの映像化

このところまた少しストーリー仕立ての夢を見ることが多くなってきた
大抵は何かから逃げているのだが、今回は毛色が違った。

最初の方はほとんど思い出せないのだが、
女の子が2人出てくる。
お互い良い友達なのだが、そこに自分がどういった立場なのか、
あるいはどういう時間なのかわからないのだが入り込んでいて、

そのうち1人がこれまでとても温厚でもう1人を立てていたのだが
あるタイミングでそれらは全て演技というか、まあ嘘だったというか、
それをもう一方に告げる、というシーンの後に

とても雰囲気の良いカフェのような場所に
3人?なのかどうなのかすらよく覚えていないが、
そこに入るとShii Nakamuraというアーティスト(実在しない)の展示なのか
何かをやっていて、非常に綺麗な青と緑の色彩が入り込んでくる。
CDのジャケットなのか、フライヤーなのか、
ともかくそれくらいのサイズで店のカウンターに置いてある。
店は入ったところに、少し暗めの木を使った棚のような構造がある

席に座るとカフェのメニューも、新聞紙くらいの大きさに広げられる、
しかし渡された時のサイズはCDのジャケットくらいの、
少し厚めの紙で
置いてあった他のものと同じような
綺麗な色で作られたもので出来ていた。

正方形の隅に斜めに、三角形を形作るようなエリアに
カフェの名前とMenuという文字のようなものがデザインされているのであろう
その端の三角形を持ってばらっとメニューを開くと、
Shii Nakamura本人の歌が始まる
本人がその店の中にいたようだ。

このあたりから夢であることが分かっていて、
たぶん音楽的にも色彩的にも
Haruka Nakamuraと、Takagi Masakatsuあたりが何か自分の中で
混ざってしまってこういう雰囲気だったら良いだろうと思われる、
自分の考える雰囲気そのものが映像化というか、音化というか、
脳内で雰囲気化?されているように感じる。

このあたりで結局肩と腕がとても冷えていることに気づいて
起きてしまったので、携帯の電源をつけてそのものすごく明るい画面に
目が開かないままに、

女の子ふたり
カフェ
しいなかむら


メニューと一緒になったcdジャケットのようなもの
歌っている

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contemporaneousness 同時異性体な思考

このところ夢を見ていなかった
というか見たことを忘れているのかも知れないが
久しぶりに見た。

結構鮮明だったので鮮明であるうちにメモに書き留めたのだが、
そこから復帰できる映像はかなり切れ切れか、
もしくはゼロになってしまっていてここに書く内容は残念ながら
3割くらいの再現率しかない。

その夢を見て起きた瞬間、
3つの案件をやればよい、と思いついていて
自分はいつものメモ帳に書いている。
内容は今見るとたいしたこと無く、
とあるサイトの構造解析と、マーケット調査と、
自分のサイトの構造と動かし方である。

その3つの案件をメモ帳に書き終わった後、
それまで見ていた夢を鮮明に思い出したので
書いたわけである。

不思議なのは、起きた瞬間考えていた上記の3つの内容と
その夢が全く異なるということで、どうやって同時にそれらを
自分の頭が実行していたのか、全く不明な点である。

メモ帳に日付は書かれていないが
Am5:30というメモだけは残っている。
ここからがその夢の内容になる。

世界地図を見ているのだがその地図が移動している。
たぶんフィンランドのあたり
地図が移動すると言うよりは地図のある特定の場所が
移動していて、その場所が何か通常と異なる場所で
あるような気がしている。

googlemapで自分自身がスワイプするような動きで
しかし自分自身は何も操作していないのだが、
むよっとした形状が動いている
それを見失わないように見ていると視界が拡大され
自動的にそこにログインするような形で自分自身が
既にその場所に移動している。

そこは雪に包まれた場所で、村が奥の方にある
暗く、木に囲まれ、深い雪で、
たぶん背の高い針葉樹林、うねるような雪によって
作られた隆起であまり見渡せない。
進むと村の建物のようなものがある。

細い形をしている。しかし高さは普通の家のような
イメージ。茶色のやねで白い壁、幅は3mくらいしかない。
屋根は非常に鋭角。

そこは倉庫スペースのようで、木製の階段を上がって
建物の中に入ると、
米粒が落ちている。

自分は日本人だから村の人がお米を用意してくれたみたいで、
その時に袋からこぼれ落ちた米粒であることは分かっている。

数個の米粒が実際は見えていないのだけれど、
しかしそこに米粒があるのは分かっていて
右手をかざして手に力を入れると、
米粒は吸い寄せられる

少し集中して力をさらにいれないと、
落ちている数個の米粒全てを集めきれない

そう思っているとそばにおばあさんがいる。
「昔はよくやった。でも今はそういうことが出来る人は
 いないね」

そういう風に話し、
今は事情があって別宅は使わないのだ、というような説明をする。
倉庫と思っていたここは実際には住居として使っているのだ、
ということが自然に分かる。

しばらくそこにいると、クマが出る。
非常にどう猛なクマで、隣の家がおそわれる
連絡手段は無く、しかし手元にレーザーポインタがある。
これで何とか危険を連絡したいのだが、
相手がポインタに気づかないし、
そもそも自分はどのようにして何を伝えたらよいのか分からない。

クマは隣の家の壁を壊し、そこから裸の男が出てきて
逃げるが状況が飲み込めておらず
そのまま雪の隆起に消え、追いつかれてクマにやられているのが
様子で伝わってくる。

それを雪に半分埋もれた窓から覗いていたのだが、
瞬間、シカの足が見える。次の瞬間足は視界から消え、
代わりに窓が蹴破られる。

自分は蹴破られた窓と窓枠が降り注ぐ中を元来た方向に戻り、
状況を伝えに行く。

誰に伝えに行ったのかはわからないが、
既に自分は東京の実家の2階のベランダにいる。
ベランダからは数十メートル先に興奮した人達が集まっているのが見え、
何かを自分に伝えているのだが音が死んでしまっていて
何も伝わらない。おそらく自分の周辺で何か悪いことが
起きているであろう事はわかる。

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Cloud Generator クラウド・ジェネレーター 雲精製機の導入と課題

Cloud Generator

政府がクラウド・ジェネレーターを開発した
最初のきっかけは明らかにされていないけど、
諸説ある中のうちの2つに今は集約されている。

1つは干害と水不足に悩んでいた瀬戸内海周辺の
県の働きかけによるものだというもの、
もう1つは気象庁が提供している天気予報に
あまりに外れが多いから、天気予報が外れないように作った、というもの。
確かに瀬戸内海周辺には大型のジェネレーターが稼働している。

でも僕は意外と、天気予報のためなんじゃあないかと思っている。
世の中の大きな動きっていうのはそういう風に
結構いい加減だけど力を持った何者かによる
方向付けで決まってしまうことが多いんじゃないかと
疑っているからだ。上越新幹線とか。

内堀通り沿いの気象庁前を通って銀座に向かっている時に、
気象庁の建物自体が実はクラウド・ジェネレーターで
ほら、ものすごい量の雲が出てきてるでしょう?
という話を以前したけれど、

この前瀬戸内海の上を通過する便に搭乗していたら
きれいに雲が精製されていっているのが見えた。

複数あるジェネレーターのうちの1つはとても良く稼働していて、
10ブロック分くらいあるように見える埋め立て地周辺を
全て雲で覆う途中だった。

Cloud Generator

教科書の写真でしか見たことが無かったから、
実際にこれだけ大きな装置が稼働しているのを見るのは
初めてだったな。

実証試験で精製された雲がヒートアイランド現象に対して一定の
効果があると証明された事と、もともと火力発電所のタービンを
回した蒸気を再度空冷して利用する事から
クラウド・ジェネレーターは都心部での導入が現在も進められている。

しかし同時に、課題もあって、太陽光発電を導入した企業・個人や
太陽を浴びるとビタミンDが出来るから健康になるという市民団体や
縁側でひなたぼっこするネコたちからの反対が懸念されるのと、

精製された雲は雨を降らせることが結局出来なくて、
「曇り」しか作り出せない。
それと、精製にたくさんの水を使うから海辺とか大きな湖の
周辺にしか建設できない。

そうそう、内堀通り沿いのジェネレーターはたぶん、
お堀の水を使っている実験的な小型タイプだと思う。

それで、水辺の近くにしか建設出来ないこともそうだし、
雨を降らす事も出来ないから
結果的にまだ干害を救うことは出来ないし、
雨の予報の誤報を修正するところまでには至ってないんだ。

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onyx 漆黒。

村上龍の小説で目を閉じたときに網膜に浮かぶ画像というか、
映像を絵にしている登場人物が出てくる。
目を閉じて太陽の方向に顔を向けたりとか、
強く目を閉じると浮かび上がる
暗闇の中の緑っぽい光なのか何なのか、そういう映像だ。

その小説の事を思い出したのは成田に向かうバスの中で
このところ真の暗闇で寝ていないな、
という事を思い出したのとほとんど同時で、

再度思い出したのは成田のラウンジだった。
航空会社の所有するラウンジの中は一種独特な雰囲気がある。
私ステータスがあるのよ、というオーラをとにかく不躾に出している女や、
どことなく散漫か人を見下す態度の人間、
マイレージ・マイライフという映画はそのあたりとてもうまく表現している
と思いませんか?

と隣の男が話しかけてくる。気がつくと暗闇に浮かび上がる映像と、
同時に暗闇で寝ていない事を話していて、

暗闇ならそこここにありますよ
と男が言い、私が何か違和感を感じた瞬間ほら、
と言いながら空間を指差し円を描いた。

その円が平面の漆黒の闇になり少しづつ広がり始めて
周辺から奥行きの全く分からない空間を作り始める。

いや、暗闇で寝ていないっていうのは、
単純に部屋のカーテンの遮光率が低いんですよ。
透過率が高い、というか。

昔、小岩にある、かつて日本旅館だった家で
良く友達と集まったんです。そこの家は雨戸を閉めていたのか
あるいは遮光率の高い障子ですね、
まあそんなものがあるとすればなんですけど、
とにかく電気を消すと本当の闇でした。

始発の総武線が動き始めるのが外の音でわかるんですけどね。
そう私が言うと、ふむ、と男はうなずき

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linear coefficient of expansion 線膨張係数と静かな部屋

目が覚めると分厚いカーテンの隙間から日差しが
入り込んでいるのが見えた。角度からして昼の1時か、2時くらいと見当をつける。

その光の中に埃が浮遊しているのが少し見える。
枕元にある携帯は2日前に電源が切れていたし、
この家には時計が1個しかない。

その時計も時間がずれているしここからは見えない。
目に付くところにかかっているカレンダーはどこかの島に浮かぶ
古城の写真で、去年の冬だ。

それにしても静かすぎる、と思う。

家は別荘地を縫っている私道を下り続けた行き止まりにあり、
鬱蒼とした笹とシラカバ、それから何か分からないが木々が周囲を囲んでいる。
虫の声も風の音も、なにか動物が立てる音すらしない。

ただ、数十秒か、あるいは数分おきにこの家が鳴っている以外は。

家が鳴っている、というのは説明しないと分からないかも知れない。

私はエアコンの音に関する設計業務をしている。
エアコンにおいて、音というのは注目すべきポイントでないことは
明快だが、しかし私はこの仕事を誇りに思っている。

寝苦しい夜にエアコンの音でさらに寝苦しくなった経験なら
あなたにもあると思う。

エアコンは無数の音を立てる。
ファンの風切り音、振動、風向を調整するフィンの動作音、
コンプレッサーの動作音。
神経質な私のような人間にはそれら全てが眠りを妨げる。

それらの代表的な音とは別に、エアコンが停止してから立てる音がある。

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use people 2 人材の自転車操業的現場 2

彼は自分自身のこと、として話す。

デザイン事務所というのは基本的になんとなく魅力的だ。
かっこいいイメージがある。

デザイナーの多くは、自由に仕事を選べれば良いと
多かれ少なかれ思っているし、独立したいとも思っている。

後から思えば、というより今もそう思っているけど
転職を斡旋する企業は、そういった人たちの橋渡しをする。

ある部分はほとんど虚構によって会社イメージを良く作り上げて、
ここに行けば楽しい仕事が出来ると思う。給料も悪くない。
彼自身は独立するまでの止まり木としては居心地が
良さそうだと当然思う。

そして一部の企業は明らかに、
そういったデザイナーを駒として使用する。

最初に書いたように、場合によっては本当に
繁忙期だけアルバイトよりも安い日給で働かせ捨てる。

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nemikuro なからわない

大切な本はamazonで買わないことにしている。
本は店頭には発売日の前日に入荷するのが普通だし
amazonは発売日の翌日か当日に届くのが普通だ
そんなロスはものすごくばかげている。

金曜日昼休み1Q84を机で読んでいると隣のエンジニアが
お!いいですね!と突然言った
単行本に挟まれていたチラシみたいなもので僕が読んでいる本が
1Q84と判断したらしい。

僕も買いたいと思ってました
と言うので ああ と答えておく。
何にせよあまり会社の昼休み読むのには不向きだ。

金曜の夜から本格的に読み始めて5時くらいまで、
次の日起きて読み終わったのは土曜日21時くらいで
まだ頭はもんやりとしている。

事象的に楽しむ本はいくらでも存在するが
精神的に楽しむ本はそれほど存在しない。

ところで妻であるエミクロくんは
村上春樹のハードボイルド・ワンダーランドに
出てくるヤミクロからその名前がつけられているが
本人は「何だって言うのよ」とそのことについては
羊をめぐる冒険の主人公になったつもりで不平を言う。
どうしたっていうのよ?

とにかくすとん、と落ちるように眠るのがこの子の特徴だ。
一番印象的なのは旅行の帰りだ。
僕がハンドルを握って山道を下りながら
ふつう助手席の人って言うのは寝ない、というような事をいつも通り言うと
「絶対に寝ない。歌だって歌う」と宣言して
そのときに流れていたスーパーカーの歌のフルカワミキのパートを
2愛+4愛-サンセット

と歌っていたのだが、その曲が終わり次の曲がシャッフルで
退屈なハウスに切り替わり、3分くらい同じようなビートを聴いていた僕が
左を見ると既に、完全に、寝ていた。
絶対に寝ないが聞いて呆れる。

土日は半分くらい別々に行動していて
僕の行動は単独であることに比べてエミクロくんの行動は単独ではないので
大抵時間に縛りがある。
その結果寝る時間はエミクロ君の方が早い。
これまで僕が先に寝たことは5回くらいだろう。風邪とか。

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A5 006 土曜日A5ノート6

ここで日付は雨の日から晴れの日に切り替わるが自転車で東京駅方面に向かう事にする。皇居の内堀に沿って走っていると良い天気に誘われたのかジョギングランナーが本当にたくさんいる。この人達は何のために走っているんだろう。生きるために体を動かす必要が不要になった現代で生きる意味でも探しているのかあるいは直接的に体重を落として見かけを良くしたいのだろうか、と思いながら手放し運転で大通りを左に曲がると、そのずいぶん先にコレド日本橋が見えたので行き先を変えてコレド日本橋に行くことにする。

 途中JRの高架をくぐると、高架下の光景が非常に印象的だったのでカメラで撮影したかったがあいにく持ち物は財布1つだったのであきらめる。その代わり記憶しようとその場に数秒たたずんでいたが信号が変ってきたのであきらめる。

 東京観光してきた人たちがバスに乗せられている。

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A5 005 土曜日A5ノート5

本屋に入っていつも通り文庫のコーナーに行くと制服の学校帰りの高校生らしき少年3人が立ち読みしている。さえない風貌だが文庫を立ち読みしている高校生なんてめずらしい。将来有望。そう言えば会社の飲み会で同い年の新人と本の話をしていたら正面にいたこれまた2年目くらいの応援に来ていた設計者が本なんて僕全然読まないです。攻略本くらいです。と言ったので「いや、本は絶対読んだ方がいい。本は人間の基本だよ」みたいな事を酔っぱらいながら話した。お薦めの本でも紹介すれば良かったかと思いつつ文章が村上龍的に読点が無くだらだらしている感覚がある。

 買う本を決めかねて歩いていると、この前読んだ直木賞作家のコーナーがこじんまりとしていてそこから1冊、2年前くらいに芥川賞を取った作家の新作なのかよくわからないがそれも1冊。芥川賞作家の作品は前回それほどインパクトも無くまあまあだったが、15分くらい本屋をうろうろして買いたくなる本がほとんど無い。

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