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暗闇の中で頭の中で同時に3つくらいのストーリーが進んでいる
それぞれの繋がりはないし一度には一つのかけらしか読めないので
自分では全く意味がわからない
記憶が文字ベースになっている
話す言葉よりもパソコンで打ち込む文字の方が多いせいだと思う
思考が文字になっている 映像はない
関連しないストーリーが暗闇の中で進んでいく
それを文字に起こすのは一苦労だ。

思考が文字であり言葉であると気づいたのはどれくらい前だろう。
僕の場合、大抵の思考は言葉だ。音楽や映像は出てこない。
キャパオーバーなのだろう、と思う。
言葉すら、なかなか出てこないことが多い。
音楽や映像を符号化することが出来る人、すなわち圧縮できる人が
ミュージシャンであり、アーティストなのだと思っている。
圧縮してキャパシティ内にとどめて、再生するのだ。

もしくは、僕よりずっとキャパシティが多い頭をもっているのだろう。
どちらでも構わない。

検索すれば情報を得られる状態になってから
僕の頭はただの通過点になっている。
これは明らかにそうだ
物事を全く覚えない
そろそろ危ない

記録はバイトの海に
記憶はマトリクスの影に
わからないのは、 経験はその先の判断を有効に決定できるのか
という問題だ
有効に、というよりは、

経験が、記録が、記憶を基にする判断は
多くの場合凡庸さから逃れられないのではないのか
凡庸と堅固は少し似ていて
そういうものが求められているのはわかる
引き出しを増やしていると言われればそうだろうと思う

しかし引き出しのついた棚の輪郭が
よりはっきりしてより整理され、あるいは削減され
棚そのものを効率化によってコンパクトにしていく
のが経験というものなのではないか

それではやっぱり、つまらない
そうしておいて、気流
いったい何が起こっているのか
5分間
止まった時計と
眠い ただしそこまでしか