サラが色々話せるようになってきて面白い場面がたくさんあるのだが、
本を自分で読む、という行動が結構多くなってきた。
両親共に寝坊気味なので、朝起きると誰も起きてくれず自分で本を読む
ということをやっている。読むと言ってもまだ2歳にもなっておらず文字が
読めるわけではないと思うので、読んでもらった内容を真似して、
絵を見て自分で話している。
だいたい親が起きるまで10冊くらいざーっと読んで、
寝ている親の上に本が積み重なっていくという感じになっている。
ジャケ買いして失敗したかも知れないなあと思っていた
谷川俊太郎訳のおくりものはナンニモナイ という絵本、
思いの外気に入っていて、
本文中に何度かナンニモナイ、ナンニモナイ、と出てくるのだが
1人で、「ナンニモナイ!」と言いながら読んでいたり、
本の中に出てくる犬の名前がムーチと言うのだが
ムーチは考えた。ナンニモナイ!とか言っている。面白い。
しかし既に50冊くらい家にある本(多くは以前書いたこどものともという
定期購読のもので、実家から30年くらい前の自分の子どもの頃のものを
持ってきたり、こどもチャレンジで送られてくる本だが)の中で、
とにかく強烈に効果があるのは せなけいこさんの「ねないこだれだ」
というおばけが表紙の本である。
東武に行った時におばけの本だけどいい?と言って買った。
いい。と言っていた気がする。当時1歳半くらいだろうか。
10枚ページをめくれば終わり、というくらいの非常にシンプルな本だが
夜寝ない子はおばけに連れ去られておばけになって
全く説明もなく終わるという話が、強烈な印象を残すらしい。
Amazonのレビューを見ていても、他の子どもでも同じ現象が起こるようだが
暗くなるとおばけの時間だよ、と話していたところ、
「暗くなってきた?」と聞いて、おばけの時間になってしまうと
必死に自分から寝ようとする。寝る前に非常に興奮していたとしても、
「あれ、もしかして外暗いんじゃないかな」
とか言うとピタリと、それはもうピタリ、と表現するほか無いほどに動きが停止して
直後、必死に寝るために動き出す。
あまりの効果に、いじめるのやめなさい、とうちの両親に言われたほどである。
しかし不思議なのは、読んで!と言ってこの本を持ってくるのだ。
怖いモノ見たさなのか、自分は大丈夫であることの確認なのか
そこらへんの心理はよくわからない。
あと気に入ったのは奈良美智の「ともだちがほしかったこいぬ」とか、
これは図書館の本で買ってないけど「まるさんかくぞう」とかかな。
まあ基本どの本もだいぶ気に入るんだけど。