伊坂幸太郎の作品にはだいたい、
善悪の概念っていうのは
世間一般のそれをそのまま受け入れて良いのだろうか
と考えざるを得ないキャラクターが出てくる。
どちらかというと悪に分類される飄々とした人物が良いことをしたり、
心に響く台詞が吐き出される。
自分なんて探しに行くもんじゃねえよ、そこにいるだろうが
とかそういう感じ。
残り全部バケーションを読みながら、
BGMはずっとMO’SOME TONEBENDERのBad Summer Day Bluesを
1曲リピートしていた。
ビートとリズムが格段にクールな上に、
伊坂幸太郎が影響を受けた曲があるバンドだけある
これ歌えるもんなの?という歌詞がシャウトされる
「おまえは何をやっているんだ?」
「なぁ若いの、芸術家はいつだって冴えているワケじゃないぜ。
感情を高ぶらせてペン先から煙を出すためにはそれなりの覚悟ってヤツが必要だ。」
正確にはこの本に出てくる台詞は
「自分探し?探さないですよ。俺、ここにいますから」
というものなのだが、
自分なんて探しに行くもんじゃねえよ、
という感じのイメージで疾走するままに
読み終えた。わりと爽快に。
この曲、repeatしすぎてlast.fmの
トップトラック3位くらいになってる