概念としての象、あるいはきりんでも良い。
これをどうやって理解しているのかという不思議な感覚を
子供を見ていると受ける。
どの子供もそうなのかもしれないが、
サラは現実的にあまり見る機会が無い象やきりんなど
動物を認識したのが早い。早い、というのは「うどん」とかよりも
早い段階で覚えて、言葉として発しているという意味で。
かなりデフォルメされた絵本に出てくる象も理解するし、
クジラとペンギンとウサギと全く同じサイズになっている象の
マグネットも象として理解している。
そして上野動物園に行った時の本物の象も象として理解しているし、
写真で象を見ても象と理解するのである。
これは一体どういった仕組みなのか、あるいはサラが天才なのか
ちょっと分かりかねるが、概念として象を理解しているとしか思えない。
サラはアンパンマンがとにかく大好きなのだが、
バイキンマンについてもよく認識している。
先日ムーミンのアニメを二人で見ていたのだが、
そのなかに悪い魔女が出てきてムーミン達を冬眠から起きない
眠りの魔法をかけてしまうシーンがあった。
すると、サラは「バイキンマン」とその魔女を指さして言うわけだ。
姿形は全く異なるのだが、お化けみたいなものが出てきてもそう言う。
つまり概念としての悪者、あるいは怖いもの=バイキンマンとして
理解しているように見える。
つまり1歳6ヶ月にして、概念的なものを理解出来るということなんだろうと思う。
ちなみに、
ミーとスニフが乗っても騒いでも冬眠から目を覚まさなかったムーミン達は
もちろん、スナフキンがクールに「これは魔法だと思う」という一言から
魔法が解除されて目が覚めた。
さすがスナフキンである。
スナフキンを指さしてアンパンマン!とサラが叫んだ場合
概念的天才認定が行われたわけだが、
しかしアンパンマンは唯一無二、絶対的な存在として存在するので
概念としてのアンパンマンは存在しないのである。
これは子育てをしている親であれば皆異論は無いだろうと思う。