milk laydown 牛乳のお寝かせについて

さて、このところようやく牛乳が普通に購入できるようになってきたが
この前衝撃的な言葉を聞いた。

「牛乳のお寝かせ」である。

意味わかります??
いやわからなかったね。わかったけどわかりたくなかったね。

飯田橋と九段下周辺には数件しかスーパーが無くて、
基本的には駅ビルに入っている三浦屋か、
手前の飯田橋プラーノに入っている(高級でない)三徳に行く。

ほかの選択肢としては後楽園のラクーアに入っている成城石井か
神楽坂方向のよしや?か何だっけ、あるいはキッチンコート
しかしいずれも遠いのであまり選択肢に入らない。
ちょっとチーズが欲しいとか何かそれなりの理由が無いといけない。

以前も書いたかもしれないが、
三浦屋はかなり高級スーパーの部類に入る。

まず基本的に値段が高い。
村上春樹の小説に出てくる、青山の紀伊国屋のようである。
何がかと言うと、野菜が基本的に調教されている。
どのようにか?というとみずみずしさとか味がしっかりとあるという面で、
当たり外れのある他のスーパーに比べて外れが極端に少ない。

当然、野菜とか魚って産地で食べるものに
勝るものは無いけれど、
都内で売っている野菜なり魚はそういうものではない。
それら都内で売られている中では、十分に選択された、という感じがある。

そして
冷凍食品を扱わない
ジャンクフードを扱わない
という面でも高級スーパーであることがわかる。
カップラーメンとか、レンジでチンして終わる食材とかは
基本的には置いていない。
きちんと料理しなさい、ということなんだと理解している。

で、三浦屋には1つのレジに2人あるいは3人いる。
レジ打ちの人。この人は基本レジを打つだけである。
残り1人か2人が待機している。

いずれかの人にこう聞かれる。
「紙でよろしいでしょうか?」

紙袋、のことである。
紙質のしっかりした、スーパーのロゴ入り紙袋(底紙入り)
がこのスーパーでは基本。
ゴミ袋用のビニール袋が欲しい場合はビニールで、と
申告しなければならない。

この後、2袋になってしまいますが、、などの丁重な
案内が入った後、保冷材はいかがいたしますか?と聞かれる。

ここでお願いします、と言うと
魚、肉1パック1パックに、氷ではなくビニール包装の
ケーキ屋で付いてくるような保冷材が付く。
ほわぅえ~という言葉しか出ない。

待機している1人あるいは2人は非常にてきぱきとしている。
商品を袋に格納するプロフェッショナルである。

そして冒頭の牛乳のお寝かせである。
実は紙袋は自転車で持ち帰るときに強度があり便利なのと、
なんと言っても毎週ジャンプとかDMを資源ごみリサイクルに
出すのに便利なので定期的に紙袋でお願いしている。

その日は紙袋だった。
まだ地震前で、牛乳もたくさん買えた。

牛乳4本買ったと思う。

で、紙袋に入れる際に2本倒して
2本立てて入れることになった。レイアウト的に。

普段から自分で袋詰めする時は牛乳は底のほうに
2本横向きにして、その上に野菜とか載せているのだが、

牛乳を横向きにして収納するというのは
本来の商品の置き方と確かに異なる!

そして

「牛乳はお寝かせしてよろしいでしょうか?」

と聞かれたのだ。

頭の中で言葉を理解するまでコンマ1秒くらいかかり同時に
なるほどと思いながら、はい、と答えているような状況だった。
頭の中ではまだ疑問符が消えきらない
おねかせ???おねかせ???
という感じだ。

そのようにして牛乳はお寝かされて、
感心しきりで家路についた。

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