spm : shot per minutes

bpmという単語なら聞き慣れている。
Beats Per Minute、1分間に何ビート刻まれるか。
Yukihiro FukutomiのOn a tripというアルバムは収録曲が全て
125BPMで作られていて、流れるように曲が変わる。

spmというのは最初のSがshotを表している。
製造業でこのspmを使うのはプレスマシン。
金属加工を行う金型が1分間に何回金属を打ち抜けるか
という回数になる。

当工場の保有しているプレスマシンはxトンがx台、
これらはspmがxxxで、それ以上のいわゆる
高速プレスマシンと言われるspmがxxx以上のxトンの
マシンがx台になります。

みたいな説明を受けた後実際にプレスマシンが稼働している現場に出向くと、

稼働中の3台のマシンのspmが非常に耳に心地よいビートを刻んでいた。

通常プレス工場は音がうるさくて辟易する(作業者は防音イヤーマフを
つけている)のだが、今回は思わず体が動き出す手前くらいだった。

プレスで発生する音だけではなく、
工場内の加工音や運搬に伴う音、圧縮空気の音、
とにかくあらゆる雑音がシンクロした瞬間があり、
高性能の録音機を持っていれば
うまいこと音楽に出来そうなくらいだった。
あれはもったいなかったなあ。spm聞けば良かった。

coldcutのtimberを超えたなああれは。