カテゴリー別アーカイブ: Design

sugahara factory / cafe スガハラの工場

sugahara cafe

青山にあるガラスショップsugaharaの工場に行ってきた。
10年くらい前から大抵の美術館に併設している
ショップとかに納品されていて、すっかり定着した。すごい。

かつては結構シンプルな食器が多かったと思うんだけど
最近のラインナップはどちらかというと装飾的だったり
すこしおばさんじみてきたかなと思う。
結婚式の引き出物としてここのグラスなどを使った。

工場は千葉の九十九里にあって、
入り口はほとんど自動車教習所で、ほんとにこんなところにあるのかと
思われるような場所だった。
青山の雰囲気と比べると、非常になんというか不思議な光景。

カフェで食べているおばさん達が、
私はここの教習所卒業なのよ
ちょっとお姉さん、(店員)教習所とガラス工場のオーナーは
同じなのよね、とか話している。

カフェで早速食べると非常に様々なガラスの容器に
食べ物が入って出てきて、味はそこそこなんだけど楽しめた。
ショップでは結局欲しい物が見つからなかった。なんかやっぱりちょっと違う。

1時間に1回工場見学が出来て、
2Fに連れて行ってもらう。

と言っても、とても小さな工場だ。
小さいというか、バドミントンのコート2つか3つ分くらいだろうか
炉からまだ赤い溶けたガラスを棒に巻き付けて出して、
20人くらいの職人さん達がそれぞれ吹いたり加工している
完全に手作りで、一つ一つ。
失敗したりしている。

これは高いわけだと思うのと、
これであれだけ多くのお店で見かけるのはすごいなあと思う。

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TOKUJIN YOSHIOKA Crystallize 吉岡徳仁-クリスタライズ

TOKUJIN YOSHIOKA Crystallize

MOTでやっている吉岡徳仁-クリスタライズ。
この人はTOFUというものすごい高い照明と、
Tear Dropというものすごい高い照明をデザインしている。
という認識で行った。

たぶん最初にTOFUを見たのは
秋葉原のyamagiwaで見かけたのは5年以上前だと思うが
その時に受けた印象は樹脂成形を仕事で扱う身として
うわあこれは大変だろうなあお金と時間がかかるなあエンジニア
大変だなあという極めて現実的な感想だった。
つまり大変としか思わなかった。

それがどのくらい良い照明なのか分からないが
透明度が高く分厚いアクリルと思われる整形を、気泡とか
ゆがみとか無しにやるっていうのは見た目以上に技術力が必要だし、
技術力だけでも出来ない。

今になって考えてみてもどうやって作っているのかちょっと分からない。
削っているのか、水槽のように溶かして重ねているのか、
とにかく長い時間をかけているのか、圧縮成形なのかとか。

で、そういった印象の延長線上にあるのかなあと思われた。
プロダクトデザイナーなのかどうかすら存じ上げないが、
プロダクトというよりは芸術作品である完全に。

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Open Space 2013 オープン・スペース2013

今回一番面白かったのは

《moving objects | no 692 – 803》
2012年 ペ・ラン

DCモーターに直結した回転するバーが40本くらいあって、
そこにプラスチックのΦ10mmくらいのリングが10個くらい入っているだけ、
というシンプルな作品なのだが、スイッチを押してモーターを
回転させるとプラスチックが縦横無尽に動き回る
いや、移動方向は横だけなので横無尽か。

なんと書けばよいのか、
10個あるうちの9個のリングはそこに留まっているのだが、
一番右の1つだけ、バーを左に移動しているとする。
すると左の1つ目のリングにぶつかるのだが、
あたかも右の1つが左の1つ目を貫通していくように見える。
そのまま一番右の1つのリングは、一番左まで、合計9つのリングを貫通する。
ように見える。

だが実際は非常に高速に、移動しているリングが切り替わっており、
一番右の1つが左の1つ目にぶつかると、右の物が止まり、
代わりに左の1つ目が移動し出す。

この現象を目にしていてなおかつそのような状態になっていると
気づくかどうかは人次第だと思うけども、
何となく日常的にビー玉遊びとかをしているとああ、という気になるのかもしれない。
サラは間違い無く気づいていないが、まあいいか。

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Rhizomatiks inspired by Perfume ライゾマティクス展

perfumeのMV等を手がけているクリエイター集団による展示
ちょうどアルバムLevel3が届いたしサラと見に行く。

spring of lifeのMVのアンドロイド的な描写の
衣装とそれに付随している装置の展示と、他にいくつか。
3Dスキャナがあり、サラ一人と、二人でスキャンした。
スキャン中じっとしていられる偉い子である。
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スキャンデータを線画して結構かっこよく展示エリアでは
表示されていたのだが、そのデータは落とせないみたいだ。残念。
ちなみに結構このスタイルで家で音楽を聴いている。
(抱っこして、人差し指を上にかかげる)

きゃりーぱみゅぱみゅは複数曲歌えるサラだがperfumeは
若干難しすぎるのとあまり流してなかったので知らない。

このお姉さん達はロボットなんだよという
説明をそのまま鵜呑みにしている
プロモーションビデオ途中で立ち去ろうとするとまだ見る!
と言っていたので結構気に入ったのではないだろうか

かなりさらっと見られる。
すげえ!って事は無い。

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Art in Wonderland 魔法の美術館展

DSC07681.JPG
上野の森美術館の展示。
2人目は入院中なので、1人目の子と妹の子と行った。
とにかく子供が多い。カップルで行くことはおすすめしない。
来週終わりなのでさらにおすすめしない。混雑しすぎている。

最近よく見る体感型のアートインスタレーションで
コンセプトもアイディアも似通っていたり前に見たことがあったりだが
さらに最近感じるのはどんどん高尚さみたいなものが
削ぎ落とされて簡単になってきているなあというイメージ。
かっこよさとかがすごく薄い。

しかし、ここまでこうなってくると、
一部の作品はもっとさらに簡単にすればいいなと思う。
でもまあそれやっちゃうと、子供達が大喜びな
アスレチックとかゲームセンターとかとの境目が
そろそろ曖昧になってきそうで、
しかしそこまでは行ってませんよ、という。

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All You Need Is LOVE LOVE展

森美術館Love展
面白いなあと思ったのはソフィ・カル《どうか元気で》、初音ミクドキュメンタリー、

一番印象に残ったのはBlurのGood SongのPV。
それならyoutubeで見ればいいじゃん、その通りである。
初音ミクしかり。

しかしこの曲が収録されていたThink Tankにはあまり
印象がない。自分の中でblurと言えばアルバムblurで
それ以上突っ込んで聞いた記憶がない。

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THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM 彫刻の森 美術館

先日箱根に行った
あまり箱根に行った記憶がない。たぶん相当小さいときに行ったんだろう。
ロマンスカーは乗ったらしい。
確かにあの先頭車両は面白い。

サラはそこまで興味を持たなかった。むしろ対向車線に来る
対抗線路?に来る電車の頻度が気になっていたようだ。

登山電車で上の方まで行き強羅で確か宿泊した。
疲れたのかサラが朝起きず、サラが目覚ましになっているわが家は
そのまま朝食を逃した。

ラリック美術館の建物は登山電車から見て非常にかっこよかったが
展示内容が好みじゃあない気がして彫刻の森美術館に行った

このところ、サラの口癖は「これは何だろう?」なのだが
ちょうどそれを大きな声で言っているのがこの写真。

hakone

子ども向けの展示エリアもあって、
イサムノグチのよく分からないオブジェとかで遊べるようになっている

美術館だろうが、
どこにでもある公園で蟻を見ていようが
子どもの反応というのは大差が無い気がするし
同じように面白さがあるんだろうなという感じもする

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Design Ah! Exhibition デザインあ展

Design Ah!

とにかく大盛況。
展示6月までなのにこれだけ混雑している展示もめずらしいと思う
土曜日の昼ご飯を食べた後行って、21_21の外まで並んでいる。

体験型の展示がほとんどで、撮影可ということもあり
みんな並んで勝手に楽しんでいる。

Design Ah!
特に最初の部屋の四方を全て映像投影する部屋が良くて、
流れている内容は普段の番組、デザインあと同じから少し
アレンジしたくらいなんだけど、
「カラーマジック」で圧倒的な色彩感とかがあって、
これはちょっとテレビでは体験できない。

Design Ah! Design Ah! Design Ah! Design Ah!
子どもも なんだかよくわからないけど楽しい!
という状態になっている。

さらに、ちょうどsalyuがミニライブをやるということで
リハーサルをしていて、
デザインあのテーマとかを生で何度か歌っていた。
結構な音量でやっていたので展示中も聞こえてきていて、

(コーネリアスおじさんの「あ」も差し込まれていた)
あれは音源いじってやってるのかと思っていたけど、
実際歌えるのかーすげーと思った。
とても良かった!

NHKの番組を見ている人なら間違い無くおすすめする。
あと当然ながら、
コーネリアスおじさんのアルバムは30回くらい聴いてから行くこと。
http://www.2121designsight.jp/program/design_ah/

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Art & Music アートと音楽

もう終わってしまった展示ですが。
東京都現代美術館でやっていたアートと音楽というやつ。

とくに良かったのは入り口最初に展示されていた
セレスト・ブルシエ=ムジュノ(Celeste Boursier-Mougenot)と
なんか名前を書いているだけでちょっとおもしろおかしくなってきてしまう人の
作品で、円形のプールに白い陶器が浮かび、中心を通る水流で陶器を流し、
それらがランダムにぶつかりかこんかこん、というやつ。

何というか、ししおどしとか、風鈴を大量に色々な音色で用意したらたぶん似たような
感じになるんだと思うんだけど、そこにししおどしが大量にある気持ち悪さ
というか、やり過ぎ感は全くなくて、
むしろもう少し例えば陶器の中にろうそくを入れて空間を暗くしてみたりしても
もっと綺麗じゃないだろうかとかそう思えてしまう。

しかしこれ、MOTじゃなくてサンパウロでの展示では
教会みたいな空間
でやっているようで、
そういうちょっと荘厳な空間で見てみたらさらに良かっただろうなと思う。

youtubeの動画は3年前のどこかの展示?
ちょっと音が、もっと良かった。

あとは大西景太の作品がとてもよかった。

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Bangkok Art and Culture Centre バンコク芸術文化センター

Bangkok Art and Culture Centre
Smileを崩してしまったのはたぶん自分だ。悔やまれる。

宿泊していたホテルLIT Bangkokから200mくらい、とりあえず大通りに出ようとすると
必ず前を通るBangkok Art and Culture Centre
旅行の目的地のうちの一つだった。

外から見ると上の階は
ちょっと円弧を描いている外観の建物だったが
Bangkok Art and Culture Centre
内部構造、特に展示エリアはニューヨークの
グッゲンハイム美術館のような螺旋状の廊下がそのまま
上階へのアプローチ兼展示エリアである。

地下から上層階は吹き抜けている。
Bangkok Art and Culture Centre

地下に行ってみると図書館があり、
大勢の学生がなにか勉強していた。
ベビーカーで入り込むと子供の本エリアがあり、
ぐりとぐらなどがあった。

Bangkok Art and Culture Centre
まだ1歳と2ヶ月のサラの場合、
文字が全くと言って良いほど意味をなさないため
タイ語の絵本にも大興奮である。

Bangkok Art and Culture Centre

上階の展示エリアへは荷物を預けないと
入れないシステムになっていた。
複数の展示が行われており、撮影は許可されている。

Bangkok Art and Culture Centre

比較的現代アート寄りの展示の中、
興味深かったのは確か、
“The White Elephant Art Award” Art Exhibition
という白象アートアワードの表彰展示で、
どこかの飲料メーカーが賞金を出していた展示。

とにかく、現在のタイの国王(40代くらいだろうか)を描いた絵、
あるいは彫刻がものすごく多いのである。

ガイドブックか何かで、タイにおいて象はとても大切/神聖な生き物で
そして白い象が生まれた場合は国王に献上するというような
内容の文章を読んでいた。

ググると、白い象は国王の象徴でもあるという。
将軍様、という印象は全くないが、とにかく国王を描いている絵が
これだけ並んでいるというのは、
国民に非常に親しまれている、という話を聞いてからでも
ちょっと不思議な感覚だった。
Bangkok Art and Culture Centre

ちなみに、大賞を取った作品には国王はいなかった。

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