カテゴリー別アーカイブ: art image installation

Nearest Faraway 世界の深さのはかり方 展

Nearest Faraway

現代アートを見るときに自分なりに良い悪いを判断する材料は二つある。

一つ目はカッコイイか。
二つ目は狂気を感じうるか。

一つ目は私とあなたでは感じ方が異なるし
誰かに合わせる必要もないし良いとして、
二つ目は狂気を感じうるレベルで細かい、とか時間がかかっていそうとか、
狂気を感じうるレベルで気持ち悪い、とか。

純粋に、これは通常の思考ではたどり着かないという意味で
尊敬に値するのではないか、というちょっと曲がって到着した
目的地みたいな「良い」なので
良いレベルは一つ目に比べて若干劣る。

それでこのニアレスト・ファーアウェイ展
1. 狂気を感じうる作品が1つ。2点。
2. ちょっと技術的に発想が面白い作品が一つ。2点。
3. ちょっとかっこいい作品が一つ。1点。

合計5点くらい!
100点満点!

1. 池内晶子 《Knotted Thread》
白い糸が張り巡らされてる!白い部屋だから見えない!すごい!

2. 八木良太 《Sound sphere》
カセットテープの磁気テープを
ハンズで買ってきた発泡スチロールの球に張り巡らしてある!
モーターで動くタイヤでこれを回して、磁気ヘッドで読み取れる!
ちょっとおもしろい!

3.木藤純子 《空見の間》
ガラスのコップの底に空がある!
ちょっときれい!

以上。

mute soji 木目のきれいでシンプルな器

GUNKAN crossing mute: soji
soji、は素地のこと。

Gunkan crossingで展示されていたmuteのsojiシリーズを見てきた。
実際に手にしてみると本当に軽いし、肌さわりが良い。

muteを立ち上げた一人、小学校の同級生のUminoくんは
体調不良ということでおらず、Itoさんが話してくれた。

石川県の山中漆器のメーカーである卯之松堂によるモノ。
「漆器というと若い人にちょっと抵抗感があるが、漆を塗る前の
 本来の素材の良さを出し、簡単に使ってもらえるように」
というようなイメージ。

器は無垢から職人によって削り出される。

クリアのウレタン塗装で仕上げられており、
少し色の濃いものには色づけされているという。
食洗機は使えないが普段使いを目的として
複数のラインナップが用意されている。

卯之松堂のページを見ていると
無垢からの ろくろ による削りだしの工程後、
漆塗りの工程がかなり手の込んだものだとわかる。

値段はまだ公開されていないようだが、
例えばお味噌汁茶碗くらいの大きさだったら
朱塗りの漆器が4000円している事と、
工程減・漆というかなり高価な材料減で
半額以下の2000円くらいになるだろうか。

もうちょっと安くなってくれて1000円切ると
馬鹿みたいに売れそうだが、
この工程を見るとちょっと採算が合わなそうだ。
どうだろう。

プラスチックだったら15円もしない
と言うところだが、ここらへんのコスト感覚って
大量生産の工業製品とだいぶ異なる。

実際この質感は大量生産では生まれないか、
と言われれば、正直に言って削りの部分
全て機械でも行けると思う。
最後の磨きは手かもしれないが、
そこもやろうと思えばある程度可能だとも思える。
こういった事を試していて、なおかつ
初期投資が薄まるレベルの量が販売できると
考えていれば、あるいは1000円切る
商品として生まれそうな予感はある。

GUNKAN crossing mute: soji

ぱっと見で欲しいと思える品物って最近あまり目にしていないが
これはかなり欲しい。
来月?に池袋の東武で展示も行うようだ。

ちなみに卯之松堂のロゴもmuteによるもののようだ。

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GUNKAN crossing 軍艦クロッシング 東新宿のマンションのリノベーション

GUNKAN crossing
東新宿A1出口、大通りを挟んで左に見えるマンション、
通称軍艦マンションがリノベーションを機にGUNKAN crossingという
アーティスト達による展示を行っていた。

この展示に小学校の同級生で隣に住んでいたUminoくんが立ち上げた
muteというデザインユニットも出展しているということで行ってきた。

このマンションは確かに外観が奇抜で、
2005年に自分が写真を撮影していた。
やあまた会ったねという感じだ。

GUNKAN crossing
入り口。

築40年?ということで、
動線が確保されていなかったり急角度の階段があったりと
色々難ありな感じだが、
入居者募集中と言うことでの今回の展示。

GUNKAN crossing
屋上にも上がれて、新宿の高層ビル群が一望でき
かなり眺望が良いのだが、大通りへと降りていくことが出来る
非常用ハシゴがあるちょっとした出っ張りに行くと本当にZowaaaaaaである。
足がすくむとはまさにこのことであったか!というZowaaaaaa加減である。

そしてその屋上に行くためのエレベーター。これがまた相当なZOwaaaaaである。
各階に停止するごとに、プラスマイナス30cmくらい上下に動く。
チン!どこん!!上下30cm!
1,2階とかまでなら良い。5,6,7階、13,14階、R、ものすごくzowaaaaaとする。
生きた心地がしないとはまさにこのことであったか!
というくらいzowaaである。

下手なアトラクションよりよほどzowaaaとするのはこのエレベーターが
まじめに働いているエレベーターだからだろう。
まじめに働いているのにも関わらず各階で揺れられると、
それはもうおふざけとかじゃあなく本当にぎりぎりなんだな、と。

小心者なあなたには
急角度な階段を上り下りすることをオススメする。
しかしこの急角度な階段、真ん中の手すりを見てしまうとzowaaaである。
14階から地下まで貫通しているっぽい。

っぽい、というのはちょっと申し訳ないが怖くて下見らんないためである。

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SGHR NEW DESIGN PREVIEW 2011 スガハラ新製品発表

SGHR NEW DESIGN PREVIEW 2011

sugaharaの新製品発表会、今年も特にこれ!というのは無し。
新色・カーボンブラックがちょっと良かった。

ショートケーキカバーとシュークリームカバーも面白いけど
たぶん要らない。

お土産はキュービックを1面開いたような小物入れにようなもの。
年々ラインナップが増えていてカタログが超分厚くなっている。

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Theo Jansen テオヤンセン展

Theo Jansen

おそらく90年代だったと思う。
大学に入ったくらいの時なので、ぎりぎり90年代か。

当時ブラウザはインターネットエクスプローラの3あたり
あるいは2だったかも知れない。その時代に、Javaで
ブラウザ上でリンク機構を動かすことが出来る
sodaplayというサイトがあった。

リンク機構なのだが、
まるで生命体のようなサンプルが多数用意されていて
設定で速度、重力などをいじれた。これはかなりインパクトがあり、
だいぶはまった覚えがある。

現在もこのサイトはあるが、
当時のクールさは半減してJavaアプリをダウンロードして
遊ぶ形式になっている。

これを実際に形にしたようなものがテオ・ヤンセンだ。
科学未来館で展示を行っている。
しかし展示は既に死んだようになっているビースト達が
置かれているだけで、動画で見られるような動き回る
ダイナミックさはなく、

さらにそのリンク機構で作られた作品を
生命体と見なしそれを進化の過程をたどるように紹介していて、
それが後付けの解説じみていてかなりいまいちだった。

実際に見てみると、

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WEB SUMAU ウェブ すまう

2004年くらいの東京デザイナーズウィークでモリモトという
マンション・デベロッパー?のアンケートに答えたところ
毎月か2ヶ月に1回か忘れたが、SUMAUという雑誌が
送られてくるようになった。

もちろん基本的にはマンションの宣伝なのだが、
その時々の特集内容がcasaブルータスなんかよりも
面白くて、それがきっかけで旅行に行ったとか
展示を見に行ったとか、家具を買ったとかそういうのが多かった。

三井不動産とか同じような雑誌があるけど、
ここの雑誌が一番よい。

しかしこれだけ装丁のしっかりした雑誌を無料で発送っていうのは
当然それなりのコストがかかるわけで、
リーマンショックとかの景気悪化などにもあおりを受けたのか
2年ほど前に休刊になっていた。

これが最近WEB版として復活。
ということでちらちら見ていこうかと思う。

ちょっとこの、スクロール具合がいただけないけど。
http://www.sumau.com/

New Language of Dutch Art & Design オランダのアート&デザイン新言語

オランダのアート&デザイン新言語も東京都現代美術館
こっちの展示の方がおもしろかった。小さな子でも楽しめる内容。

最初に茶色のブロックをもらって、後で参加できますとのこと
2つめの部屋の一番端っこにある時計が良い。
Maarten Baasの作品で、ちょうど人が入れるくらいになっている。
時計の文字盤が磨りガラスになっていて、しばらく見ていると裏に
人がいるのがわかる。

その人がいちいち裏から分針を消しては、書く。
この作業、ずっと続けないと行けないので頭をかかえたりしているのが
磨りガラス越しに見える。

明らかにこれはディスプレイなのだが、写真のように裏を見に行く人が続出。
もちろんエミクロ君も中の人大丈夫かな、と心配して見に行った。
裏がどうなっているかはもちろん見た人のお楽しみだ。

New Language of Dutch Art & Design

この展示、写真撮影可能になっている。
同じ原理のiphone appがリリースされている。
こっちには人が入れそうにないサイズで残念である。。

Analig Digital Clock / Maarten Baas
Analog Digital Clock - Maarten Baas

途中、ドアで分岐する性格判断テストがある。
最後に出たドアでその人がどんな性格かわかる。
そのグループが迷惑電話撃退マニュアルを作製していて実にこれが良い。

電話をかけてきた人に逆にアンケート形式で質問をとるという手法で、
会社に持って行こうと思っている。
気になる人はここで拡大してみてみたら良いと思う。

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Transformation トランスフォーメーション展

東京都現代美術館の展示。
東京アートミーティング トランスフォーメーション

トランスフォームという題材から集めてきた現代美術という感じで、
それなりに揃っているがふむ、と思われるものもある。

石川直樹は写真は見たことがある作品の展示だったが、
映像があった。6400mを超えるとあらゆる欲が失われてきます、
みたいな内容でちらっとしか見なかったが壮絶だ。あの環境にビデオと
バッテリーを持って行くのはどれほど大変なんだろうと思う。

そして注目のスプニツ子!あ、ふざけて書いてたら混同した
スプツニ子!スプートニクの最後にoつけたんだろうね。
なぜ注目なのかというと、飯田橋にあるレストラン、スクニッツォの事を
仲間内でスクニツ子と呼んでいたのだが
それにあまりにネーミングが似ている!!!

っていうのと、両親が数学者で飛び級しまくって卒業とか、
日本人ハーフで美女だとか、作品がぶっ飛んでいるという点に加え、
youtubeで公開している歌が近年流行のエレクトロ・キュート・ポップ。

これはおもしろグロテスクかわいらしいなー
トモフスキー的なノリも感じる。
かなり前にニュースで、代々木公園でイギリスの大学生がカラスの声まね
によるカラス寄せマシーンを作り、実際にカラスが返答するっていうのがあったんだけど
あれ、この人だったんだな。

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Tatsuo Miyajima “Warp Time with Warp Self” 宮島達男

Tatsuo Miyajima "Warp Time with Warp Self"

宮島達男の「Warp Time with Warp Self」
SCAI THE BATHHOUSEで見てきた。
ここで見る宮島達男はもう4回目くらいかもしれない。

今回の展示はChanging Time with Changing Selfという
鏡にLEDカウンターが半透過で設置された作品、
おそらく5年くらい前?にSCAIで展示していた作品に
とても似通っているのだが、全ての鏡の一部が湾曲しているという点で異なる。

鏡の湾曲した部分は意図的にと思われるが、
作品を見ながら横に移動すると一瞬自分が消え、
また現れるようになっている。

鏡面が曲面で凹っていて、
シュゥイン というか ニュィン という感じで像が一瞬膨らみ、
また正常な像になる。

これがおそらくWarp Selfを表していて、
カウントを見ているうちに自身が移動することで時間との
関連性を訴えるとかそういう意味なのかと思いつつ見た。

曲面に映る像としてはアニッシュ・カプーア的なものも感じたが、
今回は若干感動するには薄かったと思う。

写真は宣伝用のハガキ。

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Barnett Newman “Dialogue between Man and Work” バーネット・ニューマン展

Barnett Newman "Dialogue between Man and Work"

千葉の川村記念美術館に703夫妻と行ってきた。
都内から高速で1時間くらいで着く。

川村記念美術館は大日本インクの社長・川村氏が建てたらしい。
研究所に併設された広大な整備された土地にあり、
そこだけずいぶん異色の世界になっていた。

というのも、千葉の比較的雑然とした建築機械やら
農地やらが並んでいる土地の一角に、突如として
軽井沢の森の中にある自然と調和したホテルの入り口
みたいなものが出現する。

車で入っていくと直角に切りそろえられた低木の街路樹。
そして美術館にしては大きすぎる駐車場と、美術館にしては
多すぎる駐車台数の車が見えてくる。

見てみると美術館だけでなく、広場やテニスコート、
散策路などが用意されていて周辺住民の憩いの場になっていたようだ。

Barnett Newman "Dialogue between Man and Work"

庭園内?でとくに美味しくないランチを食べ、
美術館に向かう。

Barnett Newman "Dialogue between Man and Work"

Barnett Newmanの作品は一見してマーク・ロスコの作品に近い。
この美術館はロスコの作品も数点所有している。

ロスコと言えば07年に、サザビーズで行われたオークションで
現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の
値をつけて落札したというニュース
が記憶にある。

ロスコはいくつかの展示で見たことがあったがニューマンは無い。
しかしイメージは似ていて、ただニューマンは明確に区切られている。

と思ったらニューヨークのMoMAのあのでっかい危なっかしい鋼鉄の作品
ニューマンだったようだ。

単純ゆえのかっこよさは比較的万人受けしそうなのと、
背景を丁寧に学者然として解説しているためになんとなく
納得させられることが相まっての人気なのではないかと思った。

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