metropolitan transportation network 大都市交通網の麻痺

21日の台風の時、
東京湾を越えて通勤している人たちが早めに帰宅するも
風でアクアラインが通行止めなどで再び会社に戻ってきていた。

電車が止まっている情報は入ってきていて、
いつもより少し早めに仕事を終えて22時前に帰宅しようと品川駅に
向かうと、風もほとんど無く雨は止んでいて
道路もほとんど乾いている。

しかしこの時間にしては人が多い。

道ばたに200mくらいで10個くらいの折れた傘が落ちている。
この傘は翌日もう完全に撤去されているわけだが、
一体誰が片付けたのか、綺麗さっぱり綺麗になっているのは
やはりここが日本だからか、と思う。

同僚と、なぜ傘を捨ててしまうのか、ポイ捨てとか
子供に見せられないはずなのに、みたいな会話をする。
実際傘が折れると心が折れてしまうのかも知れない。

会社を出る前に山手線が19時頃から動き出していたことを
確認していたのだが、
品川駅に着くと自動改札は電源が落ちており、
人であふれている。
中央、北?改札入り口まで電車を待っている状態で
電光掲示板も真っ暗になっている。

山手線は動いています、と拡声器で駅員が案内しているが、
軽く並んでみると人いきれでものすごく暑いし、
そもそも何にどう並んでいるのかもはっきりしない。

このとき、動き出したはずの他線も再度のトラブル等で
止まっており、実際に動いているのは山手線のみだった。

10分ほど様子を見てみたが、早く動かせ!!みたいな
ヤジを入れる人がいた。
入れても状況が変わるわけは無いし、
そもそもこういう天災って鉄道会社の責任じゃあないし
なんというか無駄をするなあと思う。

仮に駅に電車が来たとしても、
これでは降りることも出来ないし
もちろん乗ることも、その先の乗り換えも同じ状況で
帰宅まで数時間かかるだろうし、
電車内も地獄絵図であることが容易に予想できたし

何より暑い。ので会社に再び戻った。
まだみんな仕事をしていたので軽く打ち合わせの
輪に入り、その後冷静になってみると
3/11の地震の時に泉岳寺まで歩いて地下鉄で帰宅
したことを思い出した。

で泉岳寺まで歩く。
高輪口まで行くと混雑した駅を通過しなくてはならないし
311の時も歩道にあふれんばかりの人がいたことを思い出し、
港南口側から歩いて、悪名高き120cm高架下を通過することにした。

途中高架下が冠水していないか心配になったが、
(なにせ迂回路が無いため、ここで通過できないと
30分くらい追加で歩くことになる)
実際は大丈夫だった。

しかし線路下でしたたり落ちてくる雨水か地下水かわからないが
これは怖い。

結果的に泉岳寺で浅草線に座れ、発車まで15分くらい
かかったが日本橋、日本橋から東西線で九段下と
1時間くらいで帰宅する事が出来た。

普段、全く意識していないがJRが輸送している
人間の数というのはものすごいもので、
それを毎日完遂しているっていうのは
すごいことなんだなあと思う。
そして少し止まるとああいうことになるのかというのを
再認識した。

今回特にネットワークは落ちたりしていないわけだけど、
twitterで情報収集してもそこまで正確ではないし
やはり現地の状況って言うのは行ってみないとわからない。
ライブカメラとかあったら良いなあとは思うけど
それはそれでアクセス集中しちゃって落ちちゃうかなあ。