発電所全体のキャパシティに対して、各家庭が何か貢献する、
すなわち節電するためにはピークに対して備えなければならない、
という認識が、浸透しているのかしていないのかちょっとよくわからない。
太陽光発電等で自家発電出来るシステムを住居に導入したとしても、
電飾消費量が最大になるあたりで日が陰っている可能性ももちろんある。
もともと一般家庭で使用されている電力は全体の3割程度?という
話もあるからそのうちのいったいコンマ何%が太陽光発電施設を
所有しているのか、と考えると焼け石に水ではある。
しかし上記のような、肝心なピークで電力を結局送電に頼るのではない
方式にするためのものが蓄電システムだ。
2月末?に熱設計関連の展示を見にビッグサイトに行ったときに、
隣でスマートグリッドEXPOというのをやっていたと思う。
その展示は見なかったのだが、下の記事に結構興味深い内容が書かれている。
“〈kWh単価〉
鉛電池 5万円
NAS電池 2.5万円
ニッケル水素電池 10万円
リチウムイオン電池 20万円
(資源エネルギー庁2009年2月資料による)”
“パナソニックの家庭用リチウムイオン電池では、PCなどに使われている汎用サイズである18650型のリチウムイオン電池セルを140個使用した電池モジュールを複数組み合わせることで、5kWhの容量を実現し、これで標準的な家庭の電力需要の半日分がまかなえるとしています。”
5kWhが2009年で100万円、
記事で指摘があるような、ハイブリッドカーのニーズによる価格競争や
今回の震災の影響による開発加速等で半額になったとしても50万円。
ノートPCで使用している人はわかると思うが、バッテリーは充放電を繰り返すと
毎日使用していればおそらく5年も持たない。
5年ごとに50万円はなかなかの負担のような気がする。
ただ、これの優れているのは
別に太陽光発電と組み合わせなくても使用できることにある。
夜間電力等で充電を行った場合
どの程度の充放電ロスがコスト的にも、消費電力的にも
生まれるのか不明だが、
ピークを逃れる、という意味ではもしかすると
太陽光発電とかよりはよほど現実的じゃないかと思えた。
そんでエネファームはガスで発電+廃熱による湯沸かしを行ってるわけか。
なるほど。
これはこれで、送電に頼らない発電になるんだなあ。