American Gangster アメリカギャングと小売り

少し前にAmerican Gangsterという映画をブルーレイで見たのだが、
その中で冒頭から興味深いシーンがある。
ネタバレ含むので嫌な人はここでストップして欲しい。

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場所はどこだったかな、70年代あるいは60年代後半のニューヨーク・ハーレム。
主人公が運転手を務めたギャングの親玉が話す。

スーパーマーケット、だと?
これなんて見てみろ、ソニーや東芝、小売店を介さないで直接売る
ファッキンディスカウントストアができちまった、
アメリカの、ニューヨークで働く人間の職が奪われちまう
この店に心はあるのか?

そしてその親玉が死に、運転手であるデンゼルワシントンが麻薬王となる
という実話に基づく内容だ。

冒頭のシーンが伏線となるのは、
これまで流通していたドラッグを直接ベトナムまで買い付け、
ベトナム戦争に紛れて軍用機でニューヨークに運ぶことで
価格破壊を引き起こしたことでデンゼルが麻薬王になったからだ。

この映画を見た後で、Yahoo知恵袋で

Amazonで商品を買えば買うほど、
お金が日本に流れず外国へと流れると
2ちゃんで見かけたのですが、
どうしてなのでしょうか?

という質問を見て結構これは難しい問題だよなあと思った。

その返答に
買った物が日本製なら、払ったお金の殆どは日本国内で流通しますのでそんな心配はありません。
とあるけれど、現実はそうでもないと思うし、

質問者が書いているように
確か倉庫から出荷してるだけ
という考え方も間違っていないと思う。

「日本の」製造業に関して言えば、
おそらく小売の利益率は製造業者よりも遙かに高い気がするから、
倉庫から出荷してるだけ、というのも商売として正しい気がする。

面白かったのはデンゼルが作ったドラッグにBlue Magicという名前をつけて
それを勝手に純度を下げた売人にぶち切れるシーンだ。

Blue Magicというのはブランドなんだ
これを薄めて販売するのは強欲に過ぎるし
それをやるなら名前を変えて売るんだな
Red “ファッキン”dog “シット”、とかな

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今日の占いでした。