フラット化する世界と物欲
目黒通りで見かけたHolmgaardの照明を
自分の部屋に取り付けてみたところを想像すると、
かなり良い。妄想だけど。
ちょっと8セグLEDの赤い表示とアルミフレームの
ミラー枠がクールなのに対して、
若干北欧の曲線イメージが合わない気がするところが
気になるが、しかしこれはいける!と思う。
Google、yahooを駆使してHolmgaardの照明を検索するが
かなりモノが少ない。
中古市場のようで在庫はない。値段もはっきりしない。
検索範囲を広げて世界中から探すと、
デンマークのガラスメーカーであるホルムガードのお膝元である
デンマークのサイトがヒットし出す。
国境は無いし、物理的距離も意味をなさない。
照明の名前がSifであることがわかる。
Sifをさらに検索すると、色が4色ある。
普通の白、アイボリー、緑、そしてアイスブルー。
デンマーク語のショッピングサイトを見て回り
写真ではかなりわかりにくいが、この照明は消灯している時に
その色の存在感が際だち、点灯すると色が消える。
目黒通りのグリーンの照明の色味を覚えていて、
それがサイトの画像では全く再現されていないことから
アイスブルーも写真とは違ってかなり良さそうだ
ここらへんまでくると、意地でもアイスブルーが欲しくなってしまう。
苦労してデンマーク語でブルーのスペルを調べ、
再び検索する。写真が見つかる。さらに欲しくなる。
デンマーク語というのは非常にニッチだ。
翻訳サイトもデンマーク語でなかなか英語にならない。
最終的に使ったサイトはここだ。
2003年の照明なので、在庫があるお店が見つからない。
最終的にイギリスのセレクトショップが3年前に在庫リストとして
持っていたという事実を発見し、メールしてみる。
時間は夜中3時になっている。
朝起きると、メールが届いている。
「確かSifならストックがあるから、
アイスブルーがあるかチェックするわ」
「ありがとう、ついでに値段と送料もわかれば教えてもらえますか」
返信した頃にはイギリスでは人々が眠り始めている時間だ。
おそらくこの返事は明日か。
フラット化する世界ではモノの価値が変わっているように思う。
頭はもんやりとしている。