耳をつんざく大音量、
体を震わせるレベルの重低音の中、
死体のように眠る人達を見ると
人の脳はすごいなあと思う。
そして自分自身がその環境で眠るとき
改めてすごいなあと思う。
幕張メッセで午前4時、踊り続けること
3時間くらい経過してmondo grossoのDJを
聞きながらさすがに疲れ切った僕は
コンクリートの打ちっ放しの床に
タオルを枕にして目を閉じた。
耳を手でふさいでも体全体が震えるレベルの
音圧の中、数分もしないで完全に眠りに落ちる。
次に起きたときは大沢伸一のDJがほぼ終わっており、
ウエダクが帰るぜ、と僕を叩いた瞬間で
叩かれたことではっと飛び起きる。
脳は音をシャットダウンして
だけど触覚は普段通り通過する
すごいなあと思う。