例えばロウソクで温めるタイプのアロマポットを買ったとしよう。
なんだかロウソクという消費されて消えてしまうものを使うのは
もったいなくて、そのまま使わずにホコリを
かぶって置いてあるんじゃないだろうか。
ある時点で考え方を変える、という事を何度か繰り返して
到達したのだが、消費されるものを何となくもったいなくて
使わない割と大事な物、というのを僕は消費することにした。
例えばデザインの良いメモ用紙。
どこかで買ったそのメモ用紙はずいぶん長い間机の奧でしまわれていた。
メモ用紙も使ってしまうと無くなってしまう。
無くなっても仕方がない、使わないと場所を取るだけだし
もともと使われるために作られた物だし、という考えに変更して、
それを見越して気に入った消費される物は最初に多く買っておく
という方針に変更した。
amazonのリストマニアに”徐々におしゃれな暮らしをしよう。”
というタイトルでリストを作っている人がいて
そのリストはあまり欲しい物がかぶっているわけではなかったけど
タイトルになるほど確かにその通りだと思う。
買い足したiittalaの薄い黄緑のタンブラーを眺めながら
思っていたのだが、すでにタンブラーだけで合計1万円くらいかかっている。
4年前くらいから気に入った物をうっすら買っていただけなので
時間軸で割ればたいした金額ではないが(これが分割という考え方だ)
日常的に使う単なるコップにこれだけのお金をかけていたか?
というと実家ではかけていなかったと思う。
今では100円ショップで買えば普通に何でも飲めるコップなんて手に入る。
こういうのは一括で買う気には確かになれない。
まさに”徐々におしゃれな暮らしをしよう。”
納得する物を買い足していくことで部屋の中に気に入らないものを
入り込ませないというのは
逆に言えば気に入った物しか無い空間が出来上がる
当たり前すぎてつまらない。