土曜日は晴れたので色々な物を干し、
そして日曜日も晴れていたのでラグをベランダで
布団を叩く要領で叩く。
数分間太陽を浴びていただけなのに
ラグはフワフワになり毛の向きが
一定で何の属性もない状態になる。
裸足で歩くとそこに足跡が出来た。
6時くらいになっても日が高い。
遊びに来た女の子は疲れたと言ってベッドで眠っている。
僕は音楽をかけて、洗濯した
1週間分のシャツをアイロンにかけることにする。
黒いコーヒーテーブルはこのときアイロン台になる。
窓を開けてコードレススチームアイロンに
浄水器を通した水を入れて、温度を「高」に設定する。
カチリという音がしてランプが消えてからまず襟。
カチリというまでアイロンを温め直す。
それから裾、ボタンのところ、背中、袖という順番だ。
時々スチームを噴射出来るショットというボタンを押す。
のんびりとアイロンをかけていると
女の子がいつの間にか起きていて
後ろからのぞいている。
ずいぶん丁寧にアイロンするのね
本当はアイロンスキルが足りなくて
素早く、要領良くアイロン出来ないので
どうしても丁寧になってしまうのだ。
でもそういう事は言わない方が良い方向に解釈されうる。
僕は曖昧に笑う。
そう?
全てのシャツにアイロンをかけ終わってから
いつも通りPS3を始める。
ゲームは仕事が終わってから。
自分に課したタスクだ。