FPD International 2006 フラットパネルディスプレイ業界

パシフィコ横浜で行われていたFlat panel display international.
毎年日経からDMが届いていたのだが今年始めて行った。

パネルメーカーとしてはSamsung, LG Philips, CMO, AUO, Sharp, Panasonicが
目立った展示。こういった展示に関する報道の多くは非常にポジティブなもので、
実際に行って見てみないとその製品の実力がわからなかったりする。

Ceatecの展示と似ている日本メーカー以外の
サムソン、LGの韓国とチーメイ、AUOの台湾メーカーで世界の液晶パネルの
6割を生産しているわけで、これらのメーカーの製品が見られる機会としてFPDI
は要チェック、というわけだ。

ちなみにSEDに関してはCEATECに続いて見てみたのだが、前から2列目という
良いポジションで見られたこともあってか、矢沢永吉の武道館ライブの様子が
放映されたときにその臨場感で鳥肌が立った。矢沢永吉の歌なんて聴いたことも
ないし趣味でもないのに、である。恐ろしい。

CEATECの時に壊れていたSharpの4K2K液晶、CMOのQuad LEDと呼ぶ
ぎりぎり4Kに足りないx2K液晶が他のディスプレイから群を抜いてきれいに感じる。
CMOは動画をほぼ写していなかったが、医療用ディスプレイなどの用途があると
見込んでいるのかレントゲン画像などを表示しこれらの高精細ぶりに驚く。
2006年?7年?量産、との文字。いま手元に写真がないので覚えていない。

LGは液晶で世界最大の100インチを展示したが、こちらは
画欠け、輝点などが多い上に映像のノイズも多く、偏光板?拡散板?
が真ん中で2枚に鳴っている点を見てしまうと、4K2Kの液晶を
見た後でもあり魅力的にも半減。
ちなみにこの100インチ越えのサイズだとパナソニックのプラズマは
受注生産しているとは言え、販売レベルに達しているだけあり
かなりきれいに仕上がっている印象。

台湾メーカーの躍進がすごい。
特にAUOの展示は興味深いものが多かった。
小型の22インチ、24インチのFull HDの液晶やA4サイズ2.9mmの
LEDバックライトタイプのラップトップ向け液晶、
LEDバックライトの点灯を制御し高コントラスト+低消費電力を
うたったフルHD液晶など、バックライトにLEDを使用したテレビ向け
パネルもかなりの量が展示されている。

CMOの有機ELは貼り合わせで色がでていなかったのでいまいち感が
ぬぐえないが、前述のQuad LCDの精細さはすばらしく感じる。

以上パネル本体のメーカーに関してはそんなところ、、、

個人的にはこれすごい欲しい(笑
【FPD】デンソー,非発光時に透明な青色と白色の無機ELディスプレイを開発

参考
フルHDの4倍の画素数の液晶,台湾CMOが量産開始
55型SED,コントラスト比が10万対1に
テレビ向け25型有機ELパネルを台湾CMELとCMOが共同開発
台湾AUOのテレビ向け液晶パネルは,視野角,動画性能,色域をそれぞれ改善
台湾CMO,LEDバックライト技術や動画性能を改善する技術を展示