transition

販売応援に来てからマジメに感じたことは、「今は過渡期である」ということ。

アナログ放送からデジタル放送への過渡期。
まずデジタル放送そのものを知らない人がいるし、
デジタルチューナーを積んでいるレコーダーはほとんど無いし、
デジタルのダブルチューナーを積んでいるテレビもほとんど無いし、
デジタル放送を記録するメディアもほとんど姿が見えないし、
表示装置もLCDなのかPDPなのかSEDなのかFEDなのかなのか、はたまた
SXRDなのかGLVなのか有機ELなのかわからないし。

さらにDVDの-R、+Rなんかの規格競争とか、ファイナライズとかRWとか
ブルーレイとHDDVD、メディアはSDかメモステ、デジカメで撮った画像も
こちらの薄型テレビの大画面で、スロットに入れるだけでご覧になれます。
今はVHFだけどデジタルではUHFの電波を使いますし、
BSとCSとケーブルテレビは別物ですしチャンネルごとの契約なども
必要になってきます。

モバイル向けの衛星放送モバHOとか携帯機器向け1seg放送、
確かにDVDに記録すればデータは劣化しないと言えますが
必ずしもそのDVDが20年後読み込めるかどうかは保証できません。

過渡期であり、なおかつカオスでもある。

これだけの様々な混線を、「ブラウン管テレビとVHSのデッキの繋ぎ方がわからない」
と言っている一般のユーザに対してどうやって繋げればいいのか。
そんなの羊男にだって難しいと思う。
「パソコン使えるの?」と驚くヘルパーがその混乱を極めるテレビを説明してるんだぜ。
デジタルデバイドここに極まれり。

どこに導けばいいのか。どこで妥協すればいいのか。
何を教えればいいのか。はたしてどこまで理解してくれるのか。
自分だってどこまで理解しているのか。

「テレビなんて見られればいい」
全くその通りだとも思う。そしてそういうデジタル放送対応テレビが少なすぎるのが現状だ。