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3rd wave 第3の波についての感想

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サンフランシスコに行っていて、
今話題の3rd waveのコーヒーショップと思われる店に入った。
ブルーボトルコーヒーが日本に、清澄白河に
進出すると言うことでNHKの番組を先日見た。
http://www.nhk.or.jp/worldnet/archives/year/detail20140713_510.html

日本の喫茶店でじっくりと丁寧に入れたコーヒーに感銘を受けた
みたいな話も出てくる。

サンフランシスコの中心エリアは
1ブロック歩くとスタバが1軒ある、みたいな状況で、
1年間留学していたリーダーによると、
それらスタバが空いているらしい。そこそこ混んでいるように見えたが、
確かにそれよりも第3の波の店の方が混んでいる。

第3の波の店は割と特徴があり、
遠くから見てもああ、って感じでわかる。

アメリカにかなり久しぶりに行って驚いたのは
なんというか、小物とかお菓子とかの全体的な
センスのなさというか、いかにもなアメリカンなのだが、
これらの店はぱっと見で
ナチュラルからもう少し濃い木質のインテリア、
メニューの少なさ、シンプルさでいわゆる
あふれるアメリカンは全くない。
おしゃれ感だけある。

そして一杯がそこそこの値段。

入ったお店はCoffee Cultures, コーヒー文化。
もう一軒向かいのブロックに見えたのはcoffee bar.
両方ともおそらく、第三 にカテゴライズされる。
名前もとてもわかりやすい。

それで少し話が戻るんだけど、スタバでラテを飲んだところ、
まずい。アメリカの。
コーヒーは毎日飲んでいるけどそんなに味はわからないと思っている。
自分自身。しかし、一口飲んでまずいのである。
なんでまずく感じるかというとたぶん、牛乳。

で、Coffee Cultures。
みんな。全員、ラテを頼んでいる。
リーダーだけコーヒー頼んだら、全然出てこなくて、

聞いたら置いてあるポットから自分で注げ、だった。
すごい。

でおいしかった。牛乳。

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roof 屋上

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全館停電の時、そう言えば、
屋上のドアのロックも
外れてるんじゃないかなと思って
行ってみたら外れていた。

ちょうど嵐が去ったときだったみたいで
ビルの林に雲の間からだんだん光が差し込み始めていて
都会だなあと思う。
単にガラスがあるか、
無いかだけの差なのか、
高いビルに住んでいても職場の見晴らしが良くても
どうも感じ方が違う

blackout

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先日マンションの共用部が停電になった。
細長い形のビルに住んでいるのだけど、
自転車の補助輪を外す練習が廊下で
出来てしまうのではないかと言うくらい、廊下がかなり長い。
誇張ではなく1ブロックくらいある。
住居部分に採光が出来るようになのか、
内廊下にはほとんど窓は無くて、停電になって廊下はほとんど
真っ暗になった。遠近法で遠くの壁が
vanishing pointになるんじゃないかというのは誇張だけど、
そんな感じだった。

3歳のサラは怖がって廊下に出ず、
1歳のセナはトコトコ歩いて行った。
その時の写真。

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bias 偏り

6月で新しい社内ベンチャー部署に移ってから、
シリコンバレー的なチームに入ったことでチーム内の常識が
もしかして普通の非常識なんじゃないか、と思う事が出てきた。

ウェアラブル、IoT、クラウドファンディング、
このあたりの知識だったり具体的な話だったり、
Makerムーブメントの最先端だったり、スピード感とか
情報感度が高いのは確かだし、メンバーの知識の幅広さだったり
網羅性はちょっとすごいものがあると思うんだけど
方向そのものが、全然異なる気がしている。

それが良いとか悪いとかではなく、偏っているのは確かだとは思う。

全然異なるっていうのは、
チーム全員で電車で移動しながら、
中吊り広告に出ている芸能人の名前を誰一人誰も言えなくて
名前を当てよう、と言って他の乗客に失笑されていたのが
本当に現実にあって、

BLE、arduino、raspberry pi、ZigBee、
Maker Faire、3Dプリンタ、MakerBot、レーザーカッター
fablab、
highway1、HAXLR8R、
fitbit、estimote、littlebits
AgIC、ユカイ工学
kickstarter, indiegogo, quirky,
IFTTT、
ここらへんの単語のどれだけを家族が知っているんだろうか、
たぶん3Dプリンタぐらいで、それも実態が何かよく分かっていないと思う

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delaying 牛歩

進んでいない気がするのは何故なのか、
たぶんそれはやっぱり甘えの部分が少しはある
戻ってもう一度やり直しているのは何故なのか、
それに関しては、相手がどう考えているのか
考えていないのじゃないか、という意見と言うよりアドバイスをもらい
それにみんながちょっとした衝撃を受けたこと自体がその実態を
示していたのかも知れない、と書いている今でもそうなのか
と思ってしまうほど、思い込んでしまっているのかなあと考える。

一つ一つつぶしていくしかないよね、というTORさんのコメントが
非常に刺さる。

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oriai 折り合い

04年入社当時に日経Tech-onの中村裁判の記事を読んで
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_1.html
「中村氏は1993年までは実験の指示を出していたが,それ以降は自分で実験せず,他の研究者たちの成果を論文にまとめて外部に発表するようになった。論文はすべてファーストオーサーで,特許の発明者にも必ず名前を入れた。マスコミの取材や講演の依頼も同氏が対応した。(中略)若手研究者たちが言葉を失うのも無理はないだろう。」
当時はこういうこともあるんだなあと思ったんだけど、
その後様々な「開発者インタビュー」とかを読んだり、実際自分が考えた「ファンを覆うカーブの形も巻き貝や台風の対数螺旋など http://www.famitsu.com/news/201401/17046618.html」というのを上司が発表したことで、上司の成果になっていることや、苦労して考えて実現した他の実質設計者が出てこない文脈を目の当たりにすると、こういう日陰のエンジニアだったり研究者っていうのは山ほどいて、政治力や表現力のある人間が結局出てくるんだろうなあと思ってしまった。
一方でfacebookのタイムラインを見ていると、うちの社内のエンジニアがすごくてそのおかげで、とか書いているベンチャー社長もいるわけで、そういう風な人が少しでも増えればいいなあとは思う。
そうじゃないとまあ、その人の下で働きたいと思わなくなっても仕方ないと思うし、でもうまく良い駒さえ確保すればそのままやれるんだろうとも思う。その後には例え死屍累々であっても。
さらにそれとは別で、「やっぱ自分で手を動かして作っていないとなかなか自分がやった、って言えないんですねよねえ、」という、半ば自分でやっているものなのに0から、あるいは1から作っていないと自分がやったと言えない人も近くにいて、どちらかというと自分の今の立場はそれに近い。そういうのって、一体どうやって折り合いを付けるんだろうかと思う。