Made in Japan メイドインジャパンに意味はないのか

Made in Japanの表示って思っているほど意味はない、
というコメントをfacebookで見かけたんだけど、先日こういう話を聞いた。

研修の講師。
さて、休憩終わりましたね。

私も色々な会社さんの研修を受け持っているわけですが、
例えばJR東海さんにこういった論理的思考力を養う講義をするわけです。
そうすると非常に興味深いのは、まあ長いですから、
休憩を何度か挟むわけなんですが、どうなると思います?

みなさん休憩中にお話しして情報交換とかされているようで
良いなと思いますけれども、

彼らはみな3分前くらいに席に戻ってきて
上着を着て、話すのをやめます。

そして30秒くらい前になると時計の秒針を見だすわけです。
開始時刻になると、当番が起立、例と。こういう風に始まる。

(ここで笑いが起きる)

JR東海さんというと、東海道新幹線ですよね。
みなさん、2011年の平均で新幹線がどれだけ遅延したかってご存じですか?
2011年ってあの震災があった年です。

はい、鈴木さん
30秒。そうですね。
良い線行ってます。

36秒だそうです。
36秒。地震、台風、雪、事故、その他諸々含んでです。
震災が無ければたぶん8秒くらいだっただろう、ということなんです。

JR東海の社員さんはこう言うんですよ。
我々は新幹線の車両を輸出していますけど、それをそのまま使用しても
日本の新幹線にはなりません。必ず事故が起こります、と。

それを支える人が、必要ということなんですよね。

(このへんで、話を聞いている人間は姿勢を正すことになる)

その会社の持っている雰囲気だったり、
そういった姿勢っていうのは
やはり顕われてくるものなんだと思うんですよ。

みなさんの会社はそうですね、

といった話だった。

あと、高級ブランドのショップの店員の話。
全く同じ型番なんだけど、生産国が異なる事って良くあるのよ。
Made in FranceとMade in Italy。

なんだかんだ言っても職人が作ってる。
手作りだから出来映えは確かにちょっと違う。
でもほとんど同じ。
同じ型番なんだからそうじゃなきゃ駄目じゃない。

お客さんで、迷っちゃう人がいるのよ。

フランス製のバッグを持って、こっちかしら、
イタリア製のバッグを持って、こっちの方が似合うと思います?

聞かれても答えられないわよ。
そんなの。
お客さんの好みがどちらかうまく聞き出して、
そっちの方向に持って行って満足してもらうしかないわよ。

デザインだったり、設計だったり、製造だったり、
そういう人間の思い入れとかが
製品に反映されているという意味では、Made in 国というよりは
そのブランド、という意味は必ずあるはずで、

それがきちんと作る国、直接的には作る人に
どれだけ正確に伝えられるか、伝える能力があるかどうか、
実行できるかで
品質や結果的なイメージが決まってくるだろう。
本質、とまでは行かないまでも
纏っている雰囲気とか。

そういう意味で、
Made in Japanというその表示そのものには
あまり意味はないのかも知れないけど
Designed in California、と書きたくなる気持ちはわかる。

だよねたぶん。