manufacturized milk 製造された牛乳

はじめに断っておくがマニファクチャライズドという言葉はない。
manufactureと言う言葉が生産で、生産されたものというとproductになる。
processedだと加工された、だし、
なんとなく「殺菌された」=pasteurizedという語呂から書いてみた。

以前職場にいた派遣のエンジニアさんが、
最初に働いていた職場では食品加工工場に納品する
機械の設計をしていた、と話していた。

もう少し話を掘り下げると、例えば牛乳を殺菌する機械の設計。
数年前の話しであるし、聞いた話からの想像を交えてここからは書くので
おそらく実際とはずれるかと思うが、

牛乳を殺菌する機械は簡単に言うと金属板で出来ていて、
金属板と金属板の間を牛乳が流れていく。
金属板はそれぞれ熱せられていて、そこを通るだけで殺菌が完了する、というものだ。

一般的に売られている牛乳は130度数秒とかの殺菌で、
低温殺菌はたしか65度30分、とかになる。
釜にいれてぐつぐつ煮るようなイメージを小さい頃から持っていて
しかし2秒とかどうやって達成するんだ?という疑問もこれで解決した。

それって低温殺菌牛乳の場合、流路が長くなってるだけですか?
というような質問をしたような覚えがある。おそらくそれで合っているはずだ。

牛乳が1トン溢れてしまったというようなエピソードもあった。
雑巾がすごく臭くなりそうだ。

話がそれたが、この機械を設計したその人は牛乳は絶対飲まない
だってそんな殺菌方法じゃあ胡散臭い、と話していた。

確かにこの金属板に付着するであろう牛乳カス?の
メンテナンスとかを思うとちょっとげんなりしてくる。

とにかくこのように
金属板を経て製造された牛乳を毎日飲んでいる。
身近な食品でも加工・製造工程を知らないものはかなり多い。

こういう部分に非常にうまくアプローチして消費者に
疑問を投げかけたのが「買ってはいけない」で、
僕はそれを読んで以来コーヒーに入れるパックに入ったミルクはもう絶対に使わなくなった。

製造の現場というのはそれを知っている人にとっては
ごく当たり前だが、知らない人にとっては驚きを与えるような
内容であることが多いし、彼が言うように「胡散臭い」
本当にこれで成り立っているのか?と疑問に感じられるような
内容であることも場合によってはある。

ちなみに家では冷凍食品と言われるものはいまだかつて買ったことがない。