CEATEC2008 シーテック

今年もCEATECに行ってきた。先週の事だ。
もしかすると去年は行っていないかも知れない。
忙しいとなかなか行けない。
今年は新人の引率も兼ねていたので割と行きやすかった。

CEATECはアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展で
最終的には5日間の合計入場者数は19万6630人。

家電メーカーによる最終製品(つまりテレビとかパソコンとか)、
それらを構成する部品メーカーによるデバイス展示(センサーとか)、
それにプラスして通信系のメーカーによる端末展示(つまり携帯とか)
などが行われている。

展示スペースをメーカーが買う、という形式はおそらくどのような展示でも
同じだとは思う。
そして入場料が無料の代わりに、個人情報を差し出す。

つまるところ、CEATECを行っている団体はHot pepperとかtown workと同じだ。
無料で配るが、掲載するには料金がいる。
しかし料金を取るためにはこれだけの影響力がありますよ、と
提示しなければならない。

CEATECであれば、これだけのIT・エレクトロニクス関係者にアナウンス出来て
毎年これくらいの関係者が来ますよ、と。

Hot pepperであればこれだけの発行部数があり
こんなに配布場所がありますよ、と。

今年の一番の人だかりは村田製作所のムラタセイコちゃんだった。
ムラタセイサクくんにあこがれて村田製作所に入社した
若手技術者が自発的に開発、女性若手社員がデザインしたという。

技術的にはムラタセイサクくんと大差はなさそうではある。
がすごい宣伝効果が実際にあったし思わずちょっと見てみようという
気になる

さて、大手家電メーカーは、
三菱、日立、東芝、松下(パナソニック)、
シャープ、ビクター、パイオニア、ソニーが出展していた。
サンヨーがいなかった。

並びすぎていて見ることが出来なかったが三菱電機のレーザー方式のテレビの
人気が高かったように思う。

テレビに関しては、各メーカー共に「特殊モデル」を出しているように思えた。
特に薄型に関しては、以前から発表していたコンセプトを製品化した
シャープのXSシリーズを始め、ワイヤレスである三菱のLF2000、
かなりのカラーバリエーションを展示していた既存モデルWOOO UTシリーズ
+09年の目標数値を掲げた次世代コンセプトモデルなど。

しかし今年はソニーの9.9mm XS1が一番の目玉で、商品化されかつ
最薄、と言うことで、様々な方向から見られるよう角度を変えて
何台かを展示しており、注目を浴びていた。
あれ、今やってるモデルの
デザイナーの久保田さんがインタビューページに出てる

個人的に面白かったのは、完成度が低かったパナソニックの次世代UI,
ハンドジェスチャーUser Interface(=トムクルーズがマイノリティ・リポート
手を動かしてデスクトップを操作するアレ)ではなく、

東芝のCELL TV。
CELLを搭載し同時に数十のHD画面を再生させるデモ、というのを
2年前くらいから見たことがあったが、今回行っていたデモでは
超高速でチャンネルを切り替えるデモ。
切り替えると言うよりは同時に再生しており、全く違和感なく次のチャンネル

気をつけていないと同じチャンネルを見ているのではないかというくらいの
スピードでチャンネルが切り替わっているデモ。

そして裏番組全部再生。
これは数十の動画再生デモを見るよりも、
画面が少し大きくなるためかインパクトが大きかった。

この性能を満足するためにいったいどういったバックグラウンドが必要なのか
わからないが、今のテレビの挙動に何らかの不満を
持っているユーザーは少なくないはずで、このデモには素直に
これいいなぁーと思わせる物があった。

それにしても、入社5年目ともなると一般消費者目線では全くなくなってしまい
コンセプトモデル等を見ても、これ実際に製品にするまでのハードルを思ってしまう。

今の時代、比較的「コストをかければ出来ること」というのは多い。
コンセプトモデルを見ても
ああ、これ出来るよね 的な感想しか出てこないようなコンセプトモデルは
たぶん未来がない。