インサイトと言えばHondaの新しいハイブリッドとして
話題沸騰中だがこの展示のInsightはin sightっていうのと
Insightっていう2つの言葉の掛詞的な意味を
持ってるんじゃないかと思われた。
つまり光の洞察、本質的な物事としての光と、
光が視界に入るという意味で。
印象的な作品が多い。
ICC ONLINE | ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚
《サンキュウ―インストゥルメント》1995年 インゴ・ギュンター
蓄光系の塗料が壁と床に塗ってあるのだろうか?
30秒くらいに一回発光されるストロボによって
体験者の影が壁と床に焼き付けられる。
影が自分自身から離れて存在する様子はとても面白い。
ストロボが次に発光すると前の影は消える。
影をアーカイブしていったら面白そう。
《キャンドルテレビ》1980年 ナムジュン・パイク
これはナムジュン・パイクだったのか。
テレビの外装が、かつてはこんな鋼板で
作られていたのかーという斜め目線。
《PRINTED EYE(LIGHT)》1987―2008年 藤本由紀夫
ストロボによって網膜に”LIGHT”を焼き付ける作品。
体験した後は目をつぶると暗闇にLIGHTという文字が
浮かび上がる。
10分くらいは目に焼き付いていた。おもしろい。
《space-speech-speed》1998年 ミシャ・クバル
空間に3つのミラーボールがあり、
プロジェクタで3つの単語が投影されている。
ミラーボールのかなり微妙な揺らぎによって
ただその空間に立っているだけでバランスを失うような
ちょっと酔う感覚が気持ち悪い。
その揺らぎをアーティストが意図していたのかは不明。
《You and I, Horizontal》2006年 アンソニー・マッコール
プロジェクタによって描かれた線が、微細なミストにより可視化されている作品。
空間を切り取るような光が幻想的であるだけでなく、存在しないのに
つい避けてしまうような、物質として光が存在するように感じる不思議。
微妙に線が変化しているようだ。気づかなかった。
一番人気の
《カメラ・ルシーダ:三次元音響観察室》2008年
エヴェリーナ・ドムニチ&ドミートリー・ゲルファンド
は整理券が無くなっていたので観られず。