06tanzania: Ngorongoro to Arusha, Meru simba lodge

ンゴロンゴロクレーターとお別れした後、行きと同じ道でアルーシャへと帰る。

african road created by Japanese
そう言えばクレーターからアルーシャまでの
道路は日本が造ったらしく(政府開発援助か?)非常にきれいで、
快適だった。ネットで調べていた情報が古かったためかンゴロンゴロまでは
未舗装の道が続きかなりきつい、と認識していたためこれは非常に助かった。

運転手は相変わらず寡黙でMaruが何度か話題を振るが
数センテンスで会話が終了する。
もう一度スネークパーク、あるいはマサイミュージアムという
ぼったくりの館と思われる場所に寄ろうとする。

無理矢理車を止められるがが全員で拒否。
突然車を降り、何があったんだと聞くとSomebody has my bagとか
意味の分からない下手な言い訳をして帰ってくる。

アルーシャの街を通り抜け、メルーシンバロッジに向かうが場所がわからない、
と言い出し、準備の良い隊長が持っていた電話番号にかけるも今度は
携帯のチャージが足りず、車で20分ほど走りようやくチャージ、
無事到着する。

Meru simba lodgeはサイトの写真でもわかる通り非常にきれいなところだ。
オーナーのスイス人女性もフレンドリーで
きちんとお湯も出るし、食事もおいしい。
中でもズッキーニのスープはかなりおいしく全員がおかわりをして
きれいに平らげる。

タオルや食器はIKEAで統一されそこがアフリカであることをほんの少し忘れる。
Arushaの国立公園への入り口から車でほんの数kmだし、
キリマンジャロの登山口へも1時間半で行けるので場所も良い。

meru simba lodge
食後にはコーヒー、ホットミルク、ココア、あらゆる飲み物が用意され
バナナケーキまで出た。暖炉には薪がくべられ、
オーナーがもてなしてくれる。

しかしそれ故に周囲との格差を余計に感じてしまう状態になる。
非常に丁寧に管理された芝生、宿泊客が通るたびに
砂の足跡が残る磨かれた黒いテラスがあり、
その敷地は丁寧に隠された有刺鉄線と生け垣で覆われ、
入り口は鉄門で閉ざされている。
ポーターはアフリカンでラフな格好をしている。そこまで管理できないのだろう。

ひとたびロッジから出ると今にも草が浸食してきそうな未舗装の凹凸の激しい
道があり、道の脇には雨風をぎりぎりしのげる煉瓦造りの家がぽつぽつと
存在し、洗濯物やぼろぼろになった靴が無造作に乾されている。

自動車が通ること自体が珍しいのか幼い子供は車に向かって手を振り、
ある程度年齢がいった子供は軽蔑の目を向け、大人達は関心を示さないふりをする。

そういった環境で欧米人の登山家を迎えてロッジを経営するのは
並大抵のことではない。あの女主人はどういう背景があるのか、
恐らく夫をキリマンジャロで無くしたのではないかと想像しみんなに話す。
それは冗談として受け入れられる。もちろん冗談ぽく話す。

でもあの環境で少なくとも僕はうまくやっていける自信はない。
そんなことを考えながら、しかし次の日はこの旅のメインイベントである
メルー山登山なので、荷物を整え9時頃には熟睡している。