宮島達男の展示をSCAI THE BATHHOUSEで見るのは2度目か3度目か。
今回のFRAGILE展では
counter fragileとcounter windowが。
まず入り口にあるcounter fragileはいつものカウントダウンする
8セグLEDが、直方体になっている水槽(写真上)の中に
ガリレオ温度計の様にガラスの球にくるまれて複数浮いている。
時折下の方から泡が出てガラス球が揺れて
いかにもfragileなカウントをダウンする。クール。
中にはそれぞれのアノードとカソードがつながれ
複数分岐するcounter fragileが。
一種有機的な雰囲気。
そして谷中の通りに面した窓ガラスに、
衝撃的なcounter fragileが展示されていた。
窓ガラスは全体が磨りガラスになっており、
最初見たときは5 と表示されていた。
30cmx50cmくらいの大きさの8セグの数字だ。
5の数字の部分だけ透明なガラスになっていて、
そこから通りが少し見える。
車が頻繁に行き来しており車に反射する光が時折。
次に見たときに、1になっていた。
なんと窓ガラスの数字が、変化しているのだ。
信じられない。電気的に磨りガラス→透過性のガラス
を制御してカウントダウンしているのである。
次の瞬間カウンタは0、すなわち宮島達男の作品においては
LEDのオフ状態になった。
この瞬間、通りは見えなくなり、車から反射する光が
磨りガラスに映るだけになったのだ。
衝撃的だった。MEGADETHで体験した
シャットダウンに近いものを感じ、
ああそうか、宮島達男はやっぱりkeep changingなんだ、、、
やばいな と感じる。
この人の作品は常にテクノロジー的な挑戦とも相通じる。
今度は日が落ちてから行ってみよう。その魅力も全然違うはずだ。