Takewari Inc. 株式会社設立しました

本日11/22付けでにTakewari株式会社を設立する。
正確には司法書士の方に設立登記を申請してもらったので後は待つだけ。
主にtakewari.comの運営を行う。

23歳の時に、
「ページは確実なアクセスによって毎月楽に生活出来るだけの収益を生み出していた。
 後はプログラムが勝手に僕の生活費をさらに稼ぐのを待つだけだった。」

という妄想を書いたわけだが、
それに近い形が30歳になってようやく現実となったわけだ。
20代で起業、とかの方がかっこよかったが仕方がない。
やれやれ。

応援してくれた皆さんのおかげで、と日本代表がよくインタビューで言うけど
99.5%ぐらいは本人の努力とか才能だと思う。
けど今回は一緒にやっているメンバー全員のそれぞれの進行によって
takewari.comが大きくなった事は間違い無い。
1人だったらそもそもサービスは立ち上がっていないし、
3人が2人になり、そのままだったら会社にするほどの規模になっていなかっただろうし
出来なかっただろう。
あとはもちろん、使ってくれている多くの人達がいなくては始まらない。

また、設立にあたっては、中学の同級生のヤナと
彼の所属する税理士事務所にとてもお世話になった。
ともかく皆さんのおかげである。

会社の設立は手段であって目的では無いんだけど、
最終的な目的は何にあたるのか自分でもわかっていない。

一緒に仕事していた後輩がやっている
Whillの活躍とかを見ていると、
自分が今進んでいるこの方向が良いのか、
2割くらいはちょっと違うのではないかという思いがある反面
使われ方は少し想像と違ったが
ここまで進めていた事は特に間違っていなかったとも思う。

ラップトップ1台で、
自由にカタカタカタカタキーボードを打って実際に動く
まずこれが本当にとても楽しい。

状況を読み、様々な戦略をたて、アイディア出しつつ実行し、
フィードバックとしてダイレクトにあるいは
じわじわと数字が返ってくるのも見ていて楽しい。

そしてある程度人の役に立ち、
その過程で収益が勝手に入ってくるような状況がある。

楽しい、楽しい、ある程度人の役立つ、収益が出る。
じゃあこれで別にいいんじゃないかと思う。

企業理念とか設立趣意とか無い。
ただ、googleの理念の一つ
「悪事を働かなくてもお金は稼げる。 」
これは念頭に置こうと思う。

それと、今の会社の仕事は辞めない。
自分自身の力を発揮する場所として
やりがいもあり、また金銭的にも社会的にも、
あるいは人への影響も非常に大きい。

大企業の悪さというのはすぐに実感できるが、
良さというのは所属していると実感しにくい。
しかし実際には非常にたくさんの益を享受しているのは間違い無く、
少なくとも自分から辞める気はない。

退路を断っていないと言われそうではあるが、
自分の設計、あるいは発想が
明らかに製品の性能を高めていて、
自分が抜けた場合、もちろん組織は回るが
今以上に性能が落ちるか
あるいは会社としてお金がかかる製品を売ることになるか、
まあどちらかになるだろうと思っているので
会社としても悪い取引ではないだろう。

いずれにせよ規則を守る必要があり、
自分は単なる株主で、社員にもならない。
開発は趣味で続ける。
代表取締役は妻が務める。

Takewari株式会社が行う業務は基本、
インターネットベンチャーであり、
数年は今流行のスタートアップと名乗ることが出来るかと思う。

モノを作っている人なら大抵、
「それは虚業だから」という感覚を持っていると思う
株取引とかFXとか、あるいは商社とかに対して。

でも実際は商社の買ってきた食料を食べ、
自分の持っている株の上下で一喜一憂し、
場合によっては株価の上下で
自分の会社がいきなり売られたりするわけで
結局その「虚業」に振り回されている。

そういったジレンマを抱えつつも、
スタートアップと言える期間内で、
趣味レベルで、結局MAKERになれればなあという妄想はある。

MAKERになるかどうかは全く不明だし、
そもそもインターネットベンチャーであるところの
Takewari株式会社がうまくいくかは分からないが、
実際のところ、趣味の延長でうまくいっているのだから
別にそれを仕事風にする必要もないと思っている。

今回設立にあたって、それこそ色々本を読んだり
手続きをしたりしたわけだが、
世の中には既に無数に会社があって、
それらが機能し、人を養っていることは純粋に不思議な感覚だ。

ハッタリ極まれり、とウエダクなら言うかもしれない。
その通りということで、
よろしくお願いいたします。

ちなみに、26歳の時に書いた妄想では自分は
マンションの管理人のような職になっている。
そういうのでもいいかなと思う。

その話は完結していない。