SACD, s-master

CCCDとかで期待が高まるSACD(スーパーオーディオCD)ですが、
今日その技術的な内容から、実際に150万円のスピーカー5つと
数10万円のアンプ3つを使用したセット等々で聞いてきたので
感想とか、そういうの書きます。

まずSACDについて。
SACDは、CDとは全く異なったものだという認識をしておくべきものだ。
容量など、技術的にはDVDとほとんど同じだがDVDは映像をメインにした
記録方式なのに対し、SACDはオーディオに特化した記録方式を採っている。

CDが違法コピーされて、、という流れを断ち切ろうとしたCCCDと違い、
最初からコピープロテクションが厳密に定義されているため、
コピーは相当難しいと思われる。携帯機器へのデータのコピーなど、
著作権で許される範囲のコピーすら出来るのかSACDのサイトではわからないほどだ。

おそらく、専用のポータブルSACDプレーヤ以外では再生できないのではないかと思う。

CDの音は、音の大きさ方向に16bit(2の16乗=65 536)段階に分けて情報が
記録される。そして、その「音の段階の記録1つ」を44.1kHz(1/44100秒に1回)で
再生する、という決まりのもとで再生される。
http://kyoiku-gakka.u-sacred-heart.ac.jp/jyouhou-kiki/2108/2108-A.jpg

また、CDでは音の最大は最大96dBで、再生する周波数帯も20KHzが最高だ。
20KHzというのは人が聞ける範囲最高の周波数で、これ以上の音は超音波と呼ばれる。
が、その音を聞き分けられる人もいる。

これに対し、SACDは音の大きさ方向にデータを区切るという概念そのものが無い。
音を2822.4KHz(1/2822400秒に1回。CDの64倍の細かさ)、
1bit(0か1のデータ)で最大120dB、周波数特性も100KHzと人間の
可聴領域を遙かに超えたレンジの再生を行う。

実際に100KHzまで録音されたCDをキチンとしたセットとスピーカーで聞くと、
高音域だけでなく低音がなんとなくフワリとした音になる。逆に言えば、
CDでの録音はとんがった、キンキンした音に聞こえる。

続く