Wonderful World ワンダフルワールド

MOT Wonderful World
MOTの展示3つ一気に見てきた。
ワンダフル ワールド、ミッション[宇宙×芸術]、
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル1995-
どれもそこそこ面白かったし子供が楽しんでいたのだが、
久しぶりに常設展を見てきてそれが一番良かった。

宮島達男の作品も見られたし、田中功起も高木正勝のビデオもあったし。
なんか有名な人達の作品ばかりだった。

しかしその中で一番驚いたのは3歳児のサラが
非常にシュールなビデオ・インスタレーションの虜になり、
5分くらいの作品なのだが1回じっくり見て
フロアを全て見終わってから再度見る、と言って見に行き、
さらにその後ミッション[宇宙×芸術]を全て見終わってから
もう一度見る、と言ってわざわざ自分で階段で3階まで上がり、
見に行って座り込んで2回見る、という
ものすごく強い興味を示したという点に尽きる。

作品は、完全に眠りこけているアーティストの目の前に
テーブルがあり、その上に雑多に物が置かれているのだが
A5くらいのキャンバスに絵の具がたっぷりと盛られている。

そのキャンバスの脇に手袋人形のプーさんと、靴下がいて、
それはアーティスト自身の手な訳だが、
絵筆を持っている。

ぎこちない動きで絵の具を絵筆に塗り、
その後アーティストの顔に塗りたくっていく
というシュール極まりない作品で、
合計結局5回くらい見たので
途中、ほんの1秒ほどアーティストが目を開けて一瞬2人の動作が止まるシーン
まで発見してしまう始末である。

いや確かに面白い作品だった。
何て言ってたかな、、これと言って何かコメントしていたわけではないか。

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face-wash 耳

疲れてる

ボディソープを手にとって髪の毛を洗い
指に絡まる髪に動揺し、
それから何か考え事をしてシャワーが顔に向かって真正面に飛んできた後、
無意識に洗顔料を耳の穴に入れた

何をどう、何がどうなったのか全然わからなかった。

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clock 時計

先日もう取り壊される大きな建物の中に入った
人気はなく、空調が全く入っておらず
むっとする暑さとよどんだ空気が広い空間を覆っていて、
フロアには沢山の事務用品が集められていた

「空調が止まってしまっていて。
 でも今日はましな方です。」

懐中電灯、ガムテープ、ファイル、ゴミ箱
廃棄マークの取り付けられた古い冷蔵庫。
フロアを横切って窓際まで行くと、案内してくれた人が言う
この中から選んでください。

段ボールに入れられた時計がそこには50個以上あって、
その大半は直径30cmくらいの壁掛け時計だった。
パタパタとパネルがめくれるタイプの置時計もある。
1つだけ20cmくらいの、シンプルなアルミ外装のものを選ぶ

遠くから車の音が聞こえる以外はとても静かな空間で、
それまでは気づかなかった
段ボールにすら消されるような小さな音で少し離れると変わる

無数の時計の時を刻む音が聞こえてきた。
カチカチカチ、ではなく
それらは重なってカカカカカカチ
という風に聞こえる。

時計の音だけ。

気がついて、あっ、
と僕は少し固まってから、手に取った時計を見た。
それはもう止まってしまっていた。

もうひとつ、濃い紺色の立派なやつを選んで、
じゃあこの2つで。

と言って立ち上がる。

「あ、でもそれ。」
案内してくれた人が言う
大丈夫です。電池が無いだけだと思うので。

そう話しながらフロアを横切る。

もう誰も居ないんです。
私だけ最後の処理をしています。

ここにあるの、全部捨てちゃうんですか?

いえ、大丈夫です
他の建物に。

そうですか。
それならいいですね

それからエレベーターで一階まで降りて、
裏口の裏口みたいなところから外に出た。

セミが鳴いていて、でも確かに今日はいつものとても強い日差しはない。

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waterjet ウォータージェットの代用品

先日光造型機で物を作ったのだが、
仕事だと綺麗な物が仕上がった状態でしか見ないんだけど
ゼリー状のサポート材が山ほど着いた状態で出てくるわけで
そのサポート材を除去するのがとても大変だった。

面が十分あるエリアはポロポロ落ちるので良いのだが、
細かい形状になってくると入り込んでいて全然取れない。
そこで最初は歯ブラシを使ってみる。
3Dプリンタというか、光造型機を納品した正規代理店の営業さんは
ゲキオチくんとかが良く取れますよというが、そもそも
かなり細かい入り組んだ形状だとゲキオチくんではリーチしない。

そこで当たり前のように歯ブラシを使ってみるのだが、なかなか取れない
かなり頑固なくっつき方で、歯ブラシで取れないと言えばまあ伝わると思う。
ぱっと触ると固めのゼリーのような物なのだが、
取り去るには歯にくっついたキャラメルを取るくらいのガシガシさが必要になる。

ああこれ電動歯ブラシなら結構取れるかなあと思うのだが、
あいにく掃除用の歯はない。

そこで、歯科医系のツール、スケーラーを使ってみた。
カリカリカリ、歯石を取るような要領でやってみるとこれは結構取れる。ふうむ。

しかし結局、ビジネスとしてこういった造形物を作っている人達は
ウォータージェットで処理しているので、ウォータージェットが欲しくなる。

色々考えた結果、パナソニックのジェットウォッシャーというのを買ってみた。
掃除6000円台だったと思う。今8000円に値上がりしている。人気商品なのか。

評価が異常に高く、歯周病が治りましたみたいなコメントが渦巻いている。
言ってもでもまあ人の口用だし、
キャラメルを取るくらいの強さが必要なのでまああまり期待していなかった。

完全になめきっていた。
出力を最高にして洗面所で部品に当ててみると、その水圧の強烈さで
跳ね返った水滴が飛沫が顔にかかり目も開けられないほどである。
ゴーグルがまじめに必要なくらいの勢い
洗面所はあっという間にびしょ濡れの大惨事になった。

しかしかなり取れた。全部は取れない。
先は長い。

ちなみに商品レビューを見直すと、
びしょ濡れ
歯茎から最初は流血
と戦々恐々なものが散見された。

でも慣れるとうまく行き、歯周病も治るらしい。
歯周病じゃないけど。歯茎を強くしたい人には是非。

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frozen 3歳児にとってはエルサこそが悪者だった

アナと雪の女王を3歳児のサラがもう何度か見ている
この映画の、子供にとっての魅力は
ほぼ間髪入れずに音楽が流れて主人公たちが歌っているところに尽きる
歌は本当にもう何度も何度も聞いて、作中の3,4曲も歌えるようになっているのだが、
先日衝撃的だった。

ここからネタバレなのだが
既にストーリーを知っている前提で話す

自分としては、
この映画にはほとんど「悪者」は存在しないのかなと思っていた
もちろん跡継ぎ目的の王子がひどい裏切りをするはするので「悪者」だが
途中では結構良い人である。
目的が国を乗っ取る、とかそういうことであっても何となく
純粋な悪意は感じられなくて、「悪」という感じがしなかった。

そしてサラに聞いてみると、案の定
王子が悪者だと3歳児には理解できていないということがわかった。
良い人を演じているし、また裏切りが突然すぎてとか
色々あるかも知れないが、ここでさらに聞いていくと
衝撃的だったというのは、

エルサ女王が、サラの中では悪者なのである。
小さい頃は良かったんだけど大きくなってから怖いんだよ
悪いんだよという。

話を聞いていくと、この映画の中で悪者はエルサだけ、という認識だった。

アナに氷の魔法をぶつけてしまったり、
城から逃げ出していくときに他人に氷の魔法を使ったり、
一人でお城にこもり、結果的に探しに来た人達に対して
氷の魔法を使ったり

またハンス王子をはじめ周りの人たちも
エルサが悪者だ、という意見で進めている状況が
続いていて、それらをそのまま飲み込んでいるという事がわかった。

それだけでなく、最後に「アナを凍らせてしまった」から悪いというわけだ。

ハンス王子は仕方なくエルサを斬ろうとする、という説明もここで
成り立ってしまうので、なるほど納得である。

大人の立場から見ると、エルサは追いつめられて仕方なく
魔法を発動してしまうし、自分の身を守るための行動なので
「悪者」とは全く思わないのだが、

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trance トランス

ダニー・ボイルのtranceを見た。
誰がどのようにどこまでtrance状態なのか
結局騙されて面白かったが
最後のシーンが結構良くて鳥肌だった。

あとは全編に流れる音楽が良いなあと思っていたら
トレインスポッティングのコンビで、1曲Mobyが歌っていた。

reading 読書

旧たおるは1年に1回話すと、だいたい同じような話をしている。
だいたい同じと言っても内容は全く異なるのだが、
最近何してるの?っていう質問への答えが、大抵勉強しているのだ。
3年か4年前は量子力学だったし、
今年は本を読んでいるという話だった。
去年あたりはボストンの大学にいた。確か。

それでどんな本読んでるのという話になったのだが、
このところ面白い読むべき物が無いという話になり
それってやっぱりネットメディアの比較的浅い記事が台頭して
きちんと手を掛けて編集して世に出てくる記事だったり話しが
減っているんじゃないのという話から、どうやって情報を収集しているのか
キュレーションメディアは今度どうなるんだろうねとか言って、
遠回りして結局、

ノーベル文学賞を獲った作品を読んでいると言うことだった。
今はコロンビア、とか。
ノーベル文学賞に共通するのはそこまで難しくなく、抽象的でなく、
大江健三郎のような私小説が多い気がする、とか
想像力を超える物は世界的に理解されるのが難しいのかも知れないとか、
作家は読者の頭脳レベルに合わせてるんだろうとか、
そういった話をして、しかし原書も読んでみないと結局翻訳だし、とか
でも原書は読めないしね。それで面白いの?と聞くとそうでもないような事を
言っていた。

読んでいる作家は同年代くらいの作家だとやはり自分の体験も増えて
分かる内容が増えてくるとかそういうの。

それで、おすすめの作家は?と聞くと
宮沢賢治だという。

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alone 1人

久しぶりに1人で長くいた。
家族がいるのは良いことだけど、
1人でいる時間もある程度取りたいと思う
そういった時間には色々な物事への感じ方も違うし
せっかくだからもう少しきちんと行動出来ていれば良かったと思う
家にいると映画を見てしまったり本を読んでしまったりして
やろうかと思っていたこともほとんど後回しになる。
行動の中心が家族になっているので、
1人になってもつい何をしたらいいのかわからなくなってしまう。

起きると窓を開けていたせいで部屋は涼して体が固まってしまっていて
とても熱い東京の道路を朝歩いていると、
道端に揃えられたきれいな革靴が二足落ちている。
たった5日間なのにずいぶん休んだ気がする

結局1人になり、また一緒になり、もう一度1人になった
なにもしなかったけど
なにかひどく重大なことをしたような気もする

Dr.bottle 瓶博士と時間つぶし

久しぶりに文章を書くので短めに行こう。
お盆休みに旧たおるとtokueさんに会った
tokueさんは宇都宮あたりで帰省ラッシュに
阻まれていて15時集合くらいだったのだが到着したのは19時半くらいで、
その間旧たおると水道橋周辺を徘徊していた。

よく分からないカフェのようなスペースに入った。
入り口が鬱蒼とした緑と、砂っぽいがらくたのようなもの、
そしてよく分からない富士山のプリントが施されているグラスが置かれた
2畳くらいのスペースの半分に鉄製の非常階段のような階段があり、

階段をカンカン上がると2階は8畳くらいだろうか、
なにやらがらくた置き場のような空間がくたびれたかつて白かったであろう
コンクリートの壁で囲まれていて右奥に申し訳程度のカウンターがあり、
丸テーブルとその周りに椅子が3つくらいだけ置いてある。
テーブルにはわら半紙のような少ししゃきっとしていない
紙に書かれたメニューが置いてある。

カウンターの中にいたメガネの女性はまず我々に
「#*博士の?」と聞いた。
わからないのでもう一度聞くと、
「瓶博士の展示にいらしたのですか?」

瓶博士とは何だろう?と思うと、そのあたりにがらくたと思われたのは
確かにホコリはかぶっているものの、比較的小さな薄い緑や青の瓶で、
ラベルは一切無い。どの瓶も何の瓶なのか奇妙に想像出来ない、
何か薬品が入っていたのかあるいは、飲み物が入っていたようにも思えない
そういう瓶がたくさん落ちている。

一緒に出てきた黒砂糖シロップを入れた事によって
壊滅的に味が分からなくなったカフェラテと共に、
おそらく1年話していなかった旧たおると情報交換する。
高校の同級生が大学の准教授になっているとかそういった話だ。

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逃げられるうちに逃げとけよ