Tahiti – Manihi Pearl Resort house on the sea 01 マニヒ 海の上に浮かぶ白い家

12/30.
勘違いによる冒険というのも悪くない、という例。

ボラボラ島からManihi Pearl Resortに到着して
水上バンガローに案内されると、
すぐさま目の前に珊瑚礁が広がる。
目の前どころか部屋に備え付けのガラステーブルの下にも
珊瑚、無数の魚が泳いでいる様子が見える。

日本人スタッフに、あそこまで泳いで行かれると、シュノーケリングの
絶好のスポットですので。10分くらいで行けますよ~と説明を受ける。
この時僕は海の上に浮かぶ白い家に心を奪われ、
その白い家周辺まで泳いでいけるものと完全に勘違いした。

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遠近感が曖昧なものの、目視で1kmほどあるその白い家は
後で考えれば当然10分で泳ぎ着ける代物ではない。
しかも、途中には簡易的な灯台もありボートの航路であり、
当然遊泳禁止区域だった。

しかし勘違いした僕はそこまで泳いであの家で休憩する
という事をやってみたくうずうずしてしまったため、
疲れて眠ったエミクロくんが起きるのを
羊をめぐる冒険(下)を読んで待っていた。
しかし読み終わっても起きる気配が無く、
無理矢理行くよ!と起こしても
無理コフ、と言うエミクロくんを置いて
1人で挑戦することにした。

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泳ぎはじめると魚たちが戯れる珊瑚礁のある浅瀬がすぐに終わり、
エメラルドグリーンからブルーに海の色が変わる。
水温も若干下がり、浮遊するプランクトンが非常に多いせいで
透明度はかなり低めだ。5mといったところだろうか。
波も若干強まってくる。

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遠方の白い家を目視ししばしば方向転換をし、
休むことなく泳ぎ続けるが距離は縮まらない。
それどころか、
手前で目に焼き付いた長い鼻の顔のような気持ちの悪い魚が
目の前を横切ったような気もするし、

あるいは幻覚のような気もする。
無数の大小様々な浮遊物のせいでそれが最初魚なのか
魚の目なのかハッキリしないのだ。

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今にも後ろから何かが出てきそうな気もするし、
下から出てきそうな気もする。
どれだけ深いのかも全くわからない。

かなり長い時間と思われる時間、
浮遊するプランクトンの移動量だけで
自分の移動距離を測る泳ぎは
想像以上に体力を消耗する。

近づいてきた家は、
思った以上に海面から高さがある。
休憩できるのか不安になるが、
波がありまともに見続けられない。

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立ち泳ぎは体力を消耗するだけで前に進まないので泳ぎ続ける。

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Tahiti – Manihi Pearl Resort house on the sea 02