housing bubble 中国不動産バブル

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建設中の現場がホテルの目の前にあったので散歩してみた。
なんか野犬がいてびびった。犬はこっちに気づいていなくて、
気づいたとたん猛ダッシュで逃げていった。
こっちに向かってきていたら正直どうなったかわからない。

建築機械と資材がそこらに野ざらしになっていて、
電気や水道管を通すための塹壕のような場所、
ともすれば建物内部に入れるのではないかと思われる様子は
なかなか日本ではお目にかかれない。

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日曜深夜でもどこかのフロアで溶接アークが飛んで
一部屋だけきらめいている。殺虫剤か何かの臭いが辺り一面に漂っていて、
それがこれらの建設現場から発しているのかそうでないのか
よくわからない。靄のようなものが空気を覆っていて、
視界はほとんどこの地域を照らしている橙の街灯で
関越トンネルの中にいるような感覚に陥る。

土日の昼間はこれら建物の前に簡易的なテントが出現し、
不動産会社のサラリーマンと思われる人物がいる。

資料を片手に販売予約を受け付けているかどうか知らないが、
たぶんそうだろう。

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今さっき、日本の都内で検索すると、
530件ほどの新築マンションがSUUMOとかで出てくる。

結構あるなあと思うが、
これらのマンション全てを車で通過しながら見るとなると、
信号なかったとしても3日くらいかかると思う。
いやもっとかも知れない。

それに対して、中国に来ると場所によっては
10分くらい車で走ると30は下らない建設中のマンションがある。
建ちすぎ、と思う。

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よく見るのは写真のように複数のマンションが
一昔前の団地のような様相で立ち並んでいる建設現場で
1棟に100戸を軽く超えそうなマンションが5から10くらい
にょきにょきと建っている。

コンクリートだけで建設が停止した、
空中に浮かぶ暗渠のような建物もいくつかある。
建設中の建物も一様に暗渠のように見えるのは
シートなどで覆っていないだけかもしれないが、
あるいは日本と建設方法が異なるのかも知れない。

特定の場所に固まっているとはいえ、
上海から2時間ほど高速道路を車で走っていれば
建設中のマンションを数えていれば
500はすぐにカウントできるのではないかと思う。

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これだけ多くの新築マンションが
本当に「乱立」していて売れるのか?
というのは当然残る疑問点で、
これが不動産バブルかーと早とちりしてしまう。

中国”不動産バブル”崩壊の足音ヒタヒタ
という記事が最近書かれていて、
上海だと
「10年ほど前のマンション相場は、
1平方メートルが2000~3000元(約2万5000~約3万8000円)ほど。」
これが「数年後には、5~10倍へと高騰」と言う。
その後「11年には「新規販売価格より20~40%下げて”たたき売り”」
「今年、(中略)50平方メートルで2万元(約25万円)
前後だったのが、旧正月前には1・2万元前後にダウン」

最後の50m^2でというのは50m^2クラスの物件で
平米単価を言っているのだろうと思われ
非常に日本語的に不案内な記事だが、
まあともかく平米単価12.5~25万円相当なのだろう。
これが記事の解説されている場所で言うと、
日本で言うと成田空港の近くのようなエリアのように思える。

都内の中心エリアだと、坪単価300~450万円くらい、
平米単価で90~135万、となるので、25万円というとかなり安く感じるが
都区内でも物件や場所によっては、平米単価20万円以下が存在した。

「中国の成田空港の近く」の方が高い。
というのはかなり無理な感じではあるが、日本より下手したら高い。

土地が自分の物にならない・物価が日本と5~10倍は
感覚的に異なる中国においてこの価格なので、
確かに必要以上に値段が高いと思っていい気がする。

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必要以上に高いと言うことは、バブルということになるな。うむ。
いや全然わかんないけどね。
とにかくマンションがにょきにょきと生えているのは確か。