Is there any truth?

そこに真実はあるのか。
CNETのインタビューでものすごく気になったというか
気になっていたことをHoward Stringerが語っていた。

もともとジャーナリストだったということで出てきた一言なんだけど、
インタビュー上では全く脈略がなかったのでぽっと一段落出てきて終わった
のだが、

『ブログの読者や作者は、ある程度の懐疑心と好奇心、
そしてバランス感覚を持ってブログを読んでいます。
「ここに書いてあることは絶対に真実だ」と考える人はいないでしょう。
しかしニュース媒体を前にすると、多くの人はその内容をうのみにしてしまう。』
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20080903-3,00.htm

そう。ここでHoward Stringer氏はTVで放送されるニュースの事を
話しているんだけど、自分が以前から結構気になっていたのは
様々なサイトによる製品レビューやメーカーの戦略に対する
記者やコラムニストなどの記事だ。

ITmediaや、もちろんさっきのインタビューが掲載されていた
CNETを含むこれらのレビューサイトの記事がかなりブログ感覚で
書かれているのにも関わらず、
それらが「ニュース媒体」に載せられているが故に大きな影響を持っている。

ブログ感覚で書いた記事が掲載されるのは別に構わないが、
記者の質も問題じゃないかと思う。
大手の新聞社や出版関係に行くのは大抵文系である程度
文章も書ける人だと思う。そして入社してから取材のノウハウだって
教わって足で稼いで記事を書いたりするんだろう。想像だけど。

しかし、PCやITなどのどちらかといえば理系向きな物事がどんどん増えて、
これらを一般的な記事にするときにそれほど文章のトレーニングを
積んでいない人間がネットで得た情報だけを頼りに文章を書き、
それらがどんどん世の中に増えていき、
結果的にこのような状態になっているのではないかと思う。

ITmediaでも糞な記事だなーと思うことがしばしばだが、ひどいのは
最近トラックバックを取り入れたりしておそらくトラフィックも相当あり、
さらにヤフーニュースなどにも記事が掲載されるBCN。

ここの記事は調査も甘いし、なんていうかプレスリリースの焼き直しと
適当な記者の自分の意見を載せているように思えてならないものが多い。
気がする。

正直、もっと客観的になってくれないとものすごい数の人間が
あなたの文章によって振り回されてしまうんだよと言いたい。
ねえ。