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10billion, again

 ここlambency 01 / 10billion, 10bitですこぶる適当に推測した

 10億色について(むしろ色の認識とTVでの色表現の仕組みかな)の知識を
今日研修で得ましたので追ってお知らせ致します。

・人間の目は明るさと色では「明るさ」に対する反応の方が遙かに鋭い
・アナログ放送では、白黒テレビでも映像が映せるように+情報量を
 いかに増やさず赤青緑の三原色の情報を電波に載せるかが
 工夫された。現在でもこれが利用されている。

 よって、VIERAの言うところの36億色は情報量が極めて少ない
ところを無理矢理分割しており、なおかつ最大の明るさが液晶に
比べ暗いプラズマは色の階調をいくら分割しても綺麗に見えるか
というと非常に疑問。

 しかし実際にVIERAを他社と見比べると綺麗に見える。
これは色の数ではなく、色の作りだと思われる。

・人間の目は、色では、緑への反応が鋭い。
事が大きいのではないか。

→実際にテレビを見比べると
 ・緑を協調した色を作っている松下のVIERA(10億色)や
  サムスンなどは、森林の風景などが映るととても綺麗に見える。
  しかし、色々な映像をずっと見比べていると肌色や茶色、
  白など表現する際に緑を必要とする色で不自然な色に
  なっている。緑が協調されているために、例えば畳の色
  なんかも目で見る色と違う。
 
 自然の色ではないが、綺麗に感じる。
 見比べていると気になるが、どちらが好みかは人によると思う。

 しかしながら、数十億色というのも、聞こえてはいないが
感じる2KHz以上の可聴領域外の音のように、
どこかで脳が認識している可能性もあり得る。

 ということで、実際に業務でそこらへんをいじっている同期に話を
聞いてみた。
 「8bitと10bitを、パカパカパカパカ連続で変えると、
その2つの画像が違うっていう事は分かるよ」
だそうです。それくらいの違いみたい。

 誰か僕が読んでないオススメの本教えて下さい。

Eternal Storage エターナルストレージ

 エターナルストレージ。日経エレクトロニクスによる造語である。

 ストレージっていう単語を日常的に使っているけど、そんなに一般的な
単語では無い。いきなり話がずれるんだけど、国立国語研究所の
外来語置き換え、毎回面白いなあと思って見る。
http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian3_tyuukan/iikaego.html

 ストレージなんてそんなに頻繁に使わないから置き換えられなくて
当たり前なんだけど、それよりドクトリンとかの方がもっと使わないんだけど、
それは生活環境の差からくるんだろうか。文系理系の違いもありそうだ。

 前置きが長くなったけど、エターナルストレージは直訳すると
「永久記憶装置」 日経エレクトロニクスでは「永久記憶媒体」
と書いてある。 つまり今回は記憶媒体のお話です。

 情報を保存するために記憶媒体を使う場合、何を使うだろうか。
大昔だったら石に文字を刻んだりしていて、エジプトで紙が生まれて、
現在ではフィルムや中性紙などがその流れ。(ちなみに、感熱紙や
感圧紙といった紙は、おそろしくその記憶を保持する寿命が短い。
そのタイプのFAXとか、レシートとかスーパーのラベル。あれはもう、
1年くらいでインクが消えるよね。たぶん。)

 音楽ではカセットテープやDAT、映像ではVHSなんかの磁気テープが
主流になって、やがてデータがデジタルでやりとりされるようになり

 一昔前ならフロッピーディスク、現在だとCDRやDVDなどの光ディスク、
MDやMOなどの磁気ディスク、メモリースティックなどの半導体メモリカード、
というのが超おおざっぱな記憶媒体として使用されているものだ。

 あとは、PCが普及してその主記憶装置であるHDD(ハードディスクドライブ)が
その容量の大きさ+価格、さらに最近の技術発展による小型化から様々な
機器に搭載されるようになってきた。
 
 100年プリント、とか聞いたことがあると思う。たぶんコニカかどこかのフィルムが、
写真の鮮やかさがいつまでたっても色あせないよということを宣伝文句にする
際、この言葉を使ったのだと思う。

 記録媒体の寿命は、特に写真などの大切な思い出の品だったりすると
とても重要な事だ。
 石や紙やフィルムは長持ちするけど、現在使われているデジタルの記憶
媒体たちはいったいどれくらいの寿命があるのか、またそれに伴って新しい
タイプのサービスや技術が今後どんどん出てくると思われる。

 デジカメで撮影した写真をHDDに入れたり、CDRに焼いたり、DVDに記録。
 今まで家庭内で撮りためていた子供の成長記録をHDDやDVDに永久保存
するために移し替える。
 そんなCMやイメージはちょっとTVを見ると見かけることが出来る。
DVDレコーダーは今や新・三種の神器の一つとなり、爆発的に普及している。

 これらの記憶媒体の寿命がもし3年くらいだとしたら、どうなのか。
永久に保存するために焼いたCDRが、保存状態によって膜がおかしくなって
記録が読み出せなくなったり、子供の成長記録を全部移し替えたHDDが
壊れた、とか。いつの間にか情報を読み出せなくなった、とか。
 
 これらは十分起こりうる事態で、特にHDDレコーダーに関しては
そろそろ売り始めてから3年くらいするメーカーに苦情が来だしている
頃なんじゃないかと僕は思っている。これからどんどんその数は増えるだろう。

 HDDは何回も書いたように割とデリケートな機械で、壊れやすい。
突然電源を切ったり近くに磁気があったり、時間的な劣化によって
壊れる。CDRやDVDは太陽光が当たったり湿度が高かったりで壊れる。

 そういう意味では、フィルムや磁気テープと比べ最近メジャーに使用
されている記憶媒体は圧倒的に寿命が短い。

 ここに来て、デジカメに入っているメモリーカードのデータ復元や
HDDのデータ復元サービスを行う企業の受注がかなり増えているようだ。
 HDDの復元など、一件数万円から百万円単位でも個人で頼む
人がいるらしい。それだけ大切なデータが入ったストレージが
クラッシュしているという事の裏付けになる。

 もちろん、技術的に劣化や機械的な破損を避ける仕組みや
保存方式にも、データをいかに壊さず保持するかという工夫や、
保証期間の規格そのものの長期化などがどんどん行われている。
 
 RAID機能などはそのうちの一つで、例えば
富士通のノートパソコンにRAID-1機能が採用されている。
 この機能は読んで分かるとおり2台のディスクに全く同じデータを
同時に書きこむことで、バックアップを常に作成しているようなものだ。

 また、Intelが今年6月に発表したチップセットには、
Matrix Storage Technologyと呼ぶRAID-0、RAID-1を
同時に実現する機能が備わっており、ソニーのType Ricon
この機能を利用し、RAID-1でデータ保護を、RAID-0で
記録再生速度の向上を実現している。

あ、だめだ。色々書くことありすぎてまとまんない。ちょっとこれでおしまい。

 

lambency 02 / sensor 加速度センサ

・携帯電話←加速度センサ
 三菱電機「V401D」が面白いことをやってきました。2軸の加速度センサを
携帯に入れて、何に使ったかと言えば万歩計、カメラの手ぶれ補正、
カメラの画像向き(「横撮りしても縦にして撮っても、端末を開いて確認
する時には、上下が反転しない自然な形で写真が表示される」)、ゲームと幅広い。

 簡単に言えば2軸の加速度センサは設定したXとY方向で、どういう姿勢で
どう動いているのかが分かるデバイス。

 揺れを検知して万歩計、同じようにカメラ機能中の揺れ=手ぶれの検知、
カメラ機能中の携帯の上下などを検知→画面方向の調節 をしている。
ゲームでは携帯を傾けてキャラクターを動かす、なんてのもあるようだ。

 封入したガスの対流で加速度を検知するMEMSIC社製の2軸の加速度センサ
らしい。ガスで検知とは。すごい発想だ。サイズも5*5*2らしい。ちいさ!

 そういえば最近発表された日立金属の3軸加速度センサをどこかで見たので
チェックしてみると、これは全然MEMSIC製を上回る性能っぽい。三菱電機も
もう少し発表早ければこっち使っただろうね。残念がってそう。
サイズも4.8mm×4.8mm×1.5mm。PDFファイル
 
 でも最近一番おもしろいと思ったデバイスは、アルプス電気の傾斜センサ
 残念ながら外形図しか無いんだけど、中に金属球が入っていて、上下に斜めの
三角形の金属板が2枚ずつ、計4枚入ってるんだよね。そこから足がそれぞれ4本
出ていて、組み合わせで4方向の傾斜がわかる。

 ものすごい明快+メカっぽくてうけた。大学2年の時?に作った
ロボットコンテストの、花を回すスイッチと全く同じ発想。
なかなか通電しなくてあれは苦労した。
 ちょっと外形がでかいから携帯電話にはぎりぎり乗らないくらいかな・・
サンプルが欲しい。下さい<アルプス電気の先輩

 わざわざ絵書いたよ!これでわかるだろ!
手前、奥、右、左どれかに傾けると、中の金属球が転がって、
上下の2枚の金属板を通電するわけ。わかんなかったらもういいよ!ごめん。
koroko.jpg

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0406/24/news024.html
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0407/09/news002_3.html
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0406/01/news020.html

残り
・3つ

まだまだ続くよ興味深い話題memo
ダブル巻き取り式ヘッドホン MDR-Q66LWSDM-HS74PB、いきなりうちにくる
・エターナルストレージ(DVDレコーダー、Type R)
・フットサルが出来ないのでトレーニングルーム通い始めました

lambency 01 / 10billion, 10bit

・10億色と10bit

 プラズマディスプレイTVで、例えば松下なんかは36億色表示を
宣伝文句にしている。松下のPDP(プラズマディスプレイパネル)は
緑色が他のメーカーより濃く発色されるため、一見自然に色が良く
見える。不自然な緑色なんだけど、これが購入動機になることが
多いようだ。

 それはおいておいて、36億色っていうのはいったい何なのか。
先日ソフトウェア系の同期二人が下のような会話をしていた。

「char型だと6万(65,536 )までだから、オーバーフローしちゃうんだよね」
「ああー10bitだもんねー」
イノウエ:「10bit?」
「そうそう。10bitで処理するのがもう流れみたくなっちゃってるんだよ」
イノウエ:「へぇー」
はい。ここから推測。

10bitって2の10乗で、1024?
 仮にRGB (赤・緑・青。三大原色。この3つを組み合わせると
全ての色が表現できる。たしか) をそれぞれ独自に2段階
(0.1、1bit)調節出来るとすれば、RGBの組み合わせは
(000), (001), (010), (011), (100), (101), (110), (111)の8通り。
2の3乗。

これが2段階なんかじゃなくて、1024段階で明るさを調節出来る
(つまり10bitの段階を表現できる)としてみると、1024の3乗?
あってるこれ?
1 024 * 1 024 * 1 024 = 1 073 741 824
これで10億色のできあがり、と。たぶんこういう訳かと思う。
(全然違ったらごめんなさいっていうか、はずいね)
これをちょっといじって、36億色なんじゃないかと。

さて、松下のWEBページを見てみよう。おおおう!最大は86億色と来ました。

「低輝度部の階調を従来の最大1536階調相当から
                最大2048階調相当にまで向上。」

 だそうです。なるほど。それで36億→86億色なのね。
仕組みとか、何で低輝度部なのか良く分からないけど。

てっきりRGBじゃなくてCMYK
=藍色(Cyan)、深紅色(Magenta)、黄色(Yellow)、黒(blacK)
で表現してるとかで色を稼いでいたのかと思ったけどそうでは無いらしい。

 気になったのは、電波に乗ってくる情報は何bitなのかという事。
さっきの同期の話だと10bitで飛んでくるのだろうか。
まあそれ以下で飛んできた情報を無理矢理10bit(松下は11bit?)
まで広げているのだったらひどい話だ。
 調べれば分かるよね。そのうち調べる。

 実際のところ、この2048階調っていうのは人が判断できるところなのかとても疑問。
その前に、電圧を変えれば輝度も変わるのか、つまりリニアにカッチリここまで制御
できているのかも疑問。疑問のままこれは終了。→続き

まだまだつづくよ!

・携帯電話←加速度センサ
 携帯電話に加速度センサを搭載して、筐体の向きをそれによって把握し
カメラの縦横なんかを自動で調節する機能がついた機種が発売された。
 この前書いたNW-HD1に搭載しているのも加速度センサだけど、これは全然
物が違う。続く

・EXE 聴取補助
 アナウンサーの声が速すぎて聞き取れない、という人向けに開発された
聴き取り補助システムがビクターの薄型テレビに搭載されている。
 ヨシナガサユリ+高齢者受けするデザインで売れているシャープのアクオス
といい、こういった戦略は今後どう展開されるのか・・・続く

・Hi-MD
 HDDウォークマンの影でひっそりと発売されたHi-MD。使い勝手によっては、
かなり便利かつ安価なストレージメディアになると思われるが如何せん
メディアが取り上げなさすぎ。ちょっと調べてみようと思う。続く

・薄型テレビ市場動向(店頭動向?)
 あたりを書こうと思ったけどいま忙しいから後で。続く

Reverse Engeneering

 リバースエンジニアリングという言葉をご存じでしょうか。
愛用しているIT用語辞典にとてもわかりやすい
説明が掲載されていますが、簡単に言えば分解して見てみる
ということです。作ることとは逆。reverse ですね。略してリバエンです。

 フィリップ・K・ディック原作の映画ペイチェックでは、主人公の
フリーランスエンジニアが他社のホログラム投影装置をリバエンし、
その機能を再現し(パクリ)、さらに付加価値を加えて完成させた後、
高い契約金の代わりに働いた記憶を消されるという場面から始まります。
 原作にはたしか無い場面ですが。どちらともオススメです。

   原作   映画

 例えば松下のテレビを分解して、ここがこうなっているのかと感心
してみたり、シャープのテレビを見てこれは雑だなとか言ってみたり
きっとするんだと思います。

 小学校の頃からテレビやビデオデッキ・ラジカセ・湯沸かし器・
ウォークマン・などなどのリバエン(分解)をしていた自分ですが、
直せるようになってきたのは大学の頃です。機構的な故障とかは
結構直せました。でも今思うと、高圧部品とか爆縮*の危険性の
あったブラウン管TVを分解したり、ブラウン管をカンカン叩いたり
していたのは非常に恐ろしいことであります。
 みなさんも気をつけてください。

*爆縮 というのは、ブラウン管は内部が真空なため、割れると
いったん空気と共にガラスが内部に爆発的に吸い込まれる事です。
その反動でガラス片が次の瞬間飛び散ります。非常に危険です。

 
ソニーの遺伝子 参考図書。平面ブラウン管TVの開発の舞台裏。

everyday scrap 02

 日経エレクトロニクスに、「(中略)ユーザさえも、液晶テレビの画像の
良し悪しは応答速度の短さで決まると思っている」っていうって感じの
文章がありました。つまるところ、それだけで決まるわけではないって
事です。

 プラズマと液晶テレビをならべると、明るさで液晶が全然勝ちます。
こういう展示は量販店では無いですね。見比べられると面白いんだけど。

 ぱっと見液晶の方が綺麗に見えますが、色の数では液晶1600万色に対し
プラズマ10億色と圧倒的です。(でもさ。1万色とかすでに未知の領域だけどね)
 これが量販店で言う「リビング(明るい部屋)で使うなら液晶・映画を見る
(暗い部屋)ならプラズマ」みたいな宣伝文句になるわけか。

 ちなみに、液晶テレビっていうのは中身に蛍光灯みたいなものが入ってます。
それの代わりに最近LED(発光ダイオード。携帯とかの着信ランプ、最近では
信号機などにも使われています)を入れたものが開発され始め、これを使用
すると再現できる色が格段に上がるため期待されています。要チェックです。
はい。

 さらに、液晶とプラズマでは全然液晶が売れていますが、これは小型のテレビ
の売り上げがとても多いため(安いからね)、小型は作れないプラズマの数が
少ないっていうのが理由です。
 なので最近では消費電力とかも同じくらいなので、30インチ前後だと
どっち買うか迷いますね。迷ったら相談してください。