とにかく砂山を高く作る、というのがその方法だと思う。
とてもシンプルで、道具も小さなシャベルがあれば出来る。
バケツがあると尚良い。
半年間の育児休職で、
平日に子供と公園に行くという機会に何度も遭遇した。
砂場で遊び出すと永遠にお団子だったり小さなものを
コマコマと作り出す2歳児を手伝ったりただ見ているだけでは
飽きてくるし、そもそもこの人なんだろう、平日にしかも
特定の曜日じゃなくていつもいるし、みたいな視線にも
(実際そういう視線があったのか知らないが)
耐えるには砂山を作るに限る。
手順は簡単だ。
1 シャベルで砂を集めて山にしていく。
子供には一緒に砂を集めてもらったり、
山を作る作業を手伝ってもらう。
子供が山を崩しても何をしても気にしないこと
一生懸命手伝っているのだ。ただ2歳児には難しいから
時にどちらかというと壊していく方向になる。
2 ある程度の高さになってきたら、ためらわず水をかける。
子供には水を持ってきてもらう。
2歳半手前になれば自分で水道まで行って
水を汲んできてくれるので、だいぶ時間が稼げるし子供も飽きない。
水をかけて固めていかないとある程度の高さにはならない
このあたりになってくると、
幼稚園年中くらいの子供達もこの山が気になってくる。
「何してるの?」
聞かれたらシンプルに答える。山作ってるんだよ
手伝いたがったら手伝わせる。
3 水を混ぜた砂をシャベルですくって側面に貼り付ける
さらに高さが増してくると、山の上から砂をかけても流れて
高さが伸びず、傾斜がどんどん緩くなっていく。
固めてブロックを頂上付近に貼り付け、径を増やしていく。
そこにさらに山を構築するようなイメージで続けると
さらに上を目指すことが出来る。
このあたりになってくると、
小学生の中学年くらいの子供達もこの山が気になってくる。
私が試した練馬区、千代田区、文京区全ての複数の公園で
同じような反応が見られる。
「何してるんですか?」
小学生ともなると敬語が使えるようになってくる。
聞かれたらシンプルに答える。
「富士山作ってるんだよ」
4 3で作ったブロックの上にさらに砂をかけ、
山の麓付近の砂を「かいて」上にはじき飛ばすようにさらに山を高くする
「かいた」部分は山を高く見せる効果も生み出す。
この頃には2歳児には高すぎる状態になり
手伝いもままならない。
小学生のコメント
「なんかどっからどうみても富士山にしか見えない」
ふふん、と返した後、
ここらへんでいったん満足する。
砂山は必ず、次の日にはほぼ完全に破壊される。
この、満足した時点で、
もう誰がどう壊しても良いと思う事が大切である
色々なことに寛容になれる。
このあたりになってくると、
小学生が別の用途に使い出す。
「これ使わせてもらっても良いですかね
隠れられるんで」
なんか缶蹴りの鬼が隠れてるらしい。
いやそれはたぶん見つかる。
5 堀部分に水を流し込む
これは結構大きめのバケツがないとなかなか難しいが
お堀が生まれる事で新たな遊び場が生成される。
堀が出来る事で、山そのものが破壊されるのを一定の割合で防ぐ事が出来る。
6 放置
勝手に近所の子供が集まってきて
「支流作ります」
「瀧作ります」
とかいって遊び出す。
瀧?
「砂場は汚れるからだめ!」と言っていた保護者も
この規模の砂山になると
諦めて遊ばせるような感じになる
7 破壊
最後は破壊。
子供の靴が砂の塊になった感じの所で帰宅。
軽く2時間半は遊べる。
#すみません釣りタイトル初めて使いました
自分で見ていて、おえってなりました
以上です。