KDL-40NX720 ソニー BRAVIA モノリシックデザイン買いました

モノリシックデザインは2010年に発表された超クールデザイン。

SONY BRAVIA NX720

NX720シリーズは、画質にとにかく力を入れているモデルではなく、
機能をちょっと落として値段もお安くしたけど、
デザインはモノリシックですよ、
というデザインを優先するユーザー向けのモデルと言える。
画質が優先!というユーザは同じくらいの値段でNX720シリーズ
選択肢としてある。

HX920シリーズという同じデザインの最高峰超高性能モデルと比較すると、
まずパネル。両方ともLEDバックライトを搭載しているが、
パネルの側面のみにライトが設置されているエッジライトなので、
ブロックごとに消灯するといった制御が出来ず、コントラストが劣る。

また、そもそもの性能がHX920が4倍速パネルを使用しているのに対して
NX720は2倍速。基本性能が大きく異なるのでやはり、
速い動きには対応が劣ることになる。

SONY BRAVIA NX720

しかしそれでもモノリシックデザインでスピーカー付きスタンドに対応した
初の40インチということで(46インチ以上しかなかった)、
40インチしか置く場所がないし置くスペースもすっごい狭い、
(というか購入したテレビのサイズで棚を作ってしまった)
というニッチな自分のようなユーザーにはもう最適合モデル
だったというわけで今回購入した。

届いて良いなあと思ったのはやはり質感。
前面の平坦なガラスと、薄い筐体と背面の板金リアカバー。
こだわりの出来。とにかく出来が良い。

専用のスタンドスピーカーもアルミを綺麗にヘアラインしてあり、
前面の開口も秩序よく並んでおり1mも離れるとそれが認識
出来ないほどだ。基本的に文句ない。
スピーカーのACアダプタ、リモコンもデザインされていてなんか嬉しい。

SONY BRAVIA NX720
リモコンは底面を上に置くとこのようになり、電源ボタンだけ押せるスッキリデザイン。
この面で置いておけば埃とかもつきにくい。

難点を一つ言うと、専用スタンドスピーカーの音が
ちょっと画面下から出る印象が強く、ちょっとうーん、という感じ。
かと言って専用スピーカーを使用しないと、
音が出るべき空間が専用スピーカーで封鎖されているので
当然後ろ寄りの音になってしまう。難しいなあなんか、
本体と専用スピーカー同時出しできたらよさそうなんだけども。

しかし驚いたのは機能の多さ。
自社製品で知らない事があったのはお恥ずかしい限りだが、
USBで外付けHDDへの録画は出来るし、
無線LANで繋がってyoutube見られるし、2画面、3D、
ネットワークでのビデオレンタル、アプリ、TVで流れている曲一発検索ボタン、
PC上に保存されている写真の表示、その他と
サイバーキッズでないと使いこなせきれないだろうなあと
思える機能が満載されている。

SONY BRAVIA NX720

自分のようなユーザーには嬉しいが、
これをどのように一般ユーザに使いこなしてもらうかっていうのは
結構な課題になっているように思えた。

ちなみに、リモコンに取説ボタンがあって画面上に取説が
いちいち呼び出せる。しかしそれでも、なかなかハードルが高い。
うーん、難しいよねえ。

今回、これまで使用していたKDL-40F1が不調になってきたため、
横幅がほとんど同じでモノリシックデザインのKDL-40NX720を購入した。

F1は自分が担当した設計部品が常に正面に筐体として見えている
思い入れも多い機種で、また狭額縁を追求したモデルだったため
横幅が非常に小さくコンパクトに収まっている理想のモデルだった。

ちなみにモノリシックデザイン担当デザイナーの
久保田さんがデザインしていたF5シリーズが
自分の最後の外装部品担当を行ったシリーズになる。

このNX720をはじめとする2011年モデル以前のモデルまでは、
テレビの部署で設計していた部品がどこかしらに含まれて売られていたのだが、
ここからは完全に自分が全く関わっていないモデルになってしまっているのでなんだか寂しい。

SONY BRAVIA NX720
3Dメガネ。まだ見てない。