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エントリーを書き始めてから5日くらい経っていたので
途中でどこに話を持って行くのか忘れた。

エミクロくんとも話したのだが闇の子供達を読んで感じたのは
国の経済的格差が搾取を産むと言うことだ。

タンザニアからの帰りで乗り継いだタイで実際に感じたのは、
空港から市内へ向かう近代化されたエリアでは
日本との差をさほど感じないという事がまずある。
タンザニアというほとんど未開とも言えるような場所に慣れた状態からの帰りで、
逆にこれだけ経済が発達したタイの状態とタンザニアとの圧倒的な差を感じ驚いた程だ。

しかし

タイのホテルで感じていた人による人の搾取みたいなもの
=経済的格差の片鱗なのだろう。
いったん市内から離れれば闇の子供達のようなスラム、
人身売買、臓器売買含めた状況が間違いなくあるのだろう。

そこで思うのは同じアジアの日本がなぜ搾取される側には
(搾取されている面もあるにせよ)まわらなかったのかということで、
それはやはり単純に話を進めれば製造業があったからこそなのだろうと思えた。

次に読んだ本は最後の家族という、
上の話には全く関連の無いひきこもりを題材にした小説だが、
その中でひきこもりになった息子の父親が
息子に対して望むことは
普通の会社に普通に勤めてくれればそれで良い 

しかし本人の会社は倒産目前であり、彼は自殺一歩手前まで考える。
倒産目前の会社、それが「普通」なのだろうか?
普通の会社に勤めるというのはトヨタやソニーに勤めること
なんだろうか?という自問がある。

そこで例えとしてソニーが出てきたことで、
先に書いた日本を支えている(であろう)製造業の
一つの会社に勤めている事を再認識した。

家で仕事の愚痴を話すのはエミクロ君で、
僕は記憶にある限り、話していない。
それは仕事を家に持ち込まないようにするとかそういう事ではなくて
不満がほとんど無いからだ。

唯一帰る時間が遅い拘束時間が長いことが不満かもしれないし、
色々考えることもある。きついことは良くある。

それでも別に愚痴にはならない。エミクロ君の職場は
複雑に様々な問題が絡み合っていて、一筋縄ではいかない。
モグラたたきのようにひょこひょこと問題が次から次に出てきて
叩ききれない。
それに比べると僕の職場の問題は簡単だ。忙しい。で片付く。

この先何が起こるかわからないけど、
いかに今の自分の環境が恵まれているかを感じた。
この環境下で適当に何か現状より良い状態を
転職サービスが非常に盛んな世の中で望むのは簡単だが
しかしescapeなりなんなりした先が良いとは
かなり考えにくい。

なんといっても基本何も生み出さない業種には、
昨日のエントリーのPR会社もそうだが何となく
金を右から左に移動しているだけのような奇妙さがつきまとう。

仕事を始めてから読むのと、そうでない状況とでは
かなり読後の感想が異なるだろうな。この本は。と思った。