man made products 最終的にものづくりは良心にゆだねられる気がする

これはなぁ~と思う。
mixi日記に「INFOBAR 2に欠陥品」と“告白”? 三洋「事実確認中」

どのように騒動になったのかはまあ想像に難しくないから
置いておいて、世の中に出回っている製品の、
非常に多くが最終的に人の手によって作られている
と言うことを知らない人の方が意外と多いと思う。

かくいう自分も製造業に関わるまでは、
テレビで流れているようなトヨタのオートメーションの光景
 =工場での生産場面 と完全に思っていた。

たぶん中学高校、そして小学校もだけど、
そういう内容で説明しているような気がする。

ところが実際に工場見学に行ったりするとわかるのだが、
携帯やデジカメやその他最新の家電製品、
あるいは他の工業製品に関しても
人の手で組み立てたり、削ったり、貼ったり、切ったり、
繋いだり、ありとあらゆる作業を行っている物が非常に多い。

“日記は1日付けで
「企業秘密漏洩します。携帯は機械ではなく、
人間様の手で作られている為、かーんなり適当です。
眠たい時とかそのまま流すよ。クシャミをよくするから、
鼻水やら唾液ついとるよ。
イヤホンとmicroSDのトコのビスが浮いてたから
閉めてたら割れちゃったけどそのまま流しちゃったぁ。
カメラ内の毛ゴミ……携帯振ったら消えたから流しちゃったぁ」
――などと書かれていた。”

とあるが、これはあながち嘘では無いだろう。
例えば製造工程の次の人が確認するという検査を踏んでいたとしても
くしゃみしたから次の肯定でその製品を省くと言うことは
おそらくしない。

特にそれがくしゃみによる唾液とか、
製品の表面に出ない(あるいは不良が起こらない)場合、
それを防ぐ手だては無いと思っても過言ではないだろう。

今回の出来事で例えば食品工場のようにマスクをつけて作業する、
とか現実的ではないだろうし。

まあビスによる割れ云々の話は抜き取り検査や
評価試験で露呈する可能性は高い。
が、当然表面化しない可能性もある。
製品は様々なマージンを持って作られているわけで、
こういった不良が最終的なユーザの元で何らかの不具合を
起こすか起こさないかは当然わからない。

ビス浮きが発生していて無理矢理締めて割れた、
けど流した。

“三洋広報部は「鳥取三洋電機の品質管理担当者に事実を確認中。
ただし品質検査は何重にも行っており、
欠陥製品が市場に出回ることはない」としている。”

この回答はまあそういう意味でも、
嘘は言っていない。

最終的には作業者の良心あるいはモラルによって
決定できてしまう気がしてならない。
性悪説に基づいて物事を考えるならば
いかにそういった要素に寄らないものづくりを行うか、
を考えなければならないだろう。