2回以上行く店ともうイカネ、となる店の違いは何だろうか?
と考えるのだが、結局のところそれは複合得点が低いという結論に達する。
食べ物が運ばれてくるのが妙に遅い、
テーブルクロスが若干汚れている
店内の照明にPMMA(アクリル)という材料名のシールが貼り付けたまま、
スプーンやフォークに少し錆がある
食器洗い機で洗ったまま、食器の水滴をおそらく拭いていない
メニューをいつまで経っても持ってこない
こちらのテーブルに持ってくるはずの料理を隣に持ってきてしまう
隣のテーブルの飲み物をこちらの伝票に付ける
そういう些細な出来事の積み重ねが、
料理1品1品のおいしさとか、
飲み物が無くなったときに素早く水を持ってくるとか、
こちらのわがままで料理を小分けにしてくれる、とか、
ウエイター、ウエイトレスの人の良さとか、
店内の雰囲気とか
良い方向に効くはずの要素を全て消してしまう。
エミクロ君は60点、自分も60点だった。
もともとこのahillというお店に入ったのは偶然で、
谷中にある皮のバッグなどを扱っていた手作り職人的なお店が
銀座に新しくお店を出すと言うことで行ってみたビルに入っていたためだ。
入り口に流れる水とか結構おもしろいなあと思い
メニューもおいしそうだったので入ったのだが。
ビル自体オープンしたばかりで店内はたぶん麻布にあるお店
(1号店?)の知り合いしかいないような状態だったようで、
自分たちのような初見の客とそうでない客との区別が明確で
居心地がそれほど良くない。対応はとても良いのでこれはこっちが
勝手に思っているだけなのだが。まあそれは仕方ない。
帰り際、伝票が完全に間違っているので直してもらっていると
みんな特製ハンバーグを頼んでいる。
ああこれみんな頼むって事は定番なんだろうな~とかそのときは話していたのだが
今webを見てたら、このハンバーグはahill特製でかなりメインメニューぽい。
そういうのを紹介してくれてもいいと思う。
メニューを選んでるときに。
上記のような理由で60点だったのが55点になった。
基本的に70点を超えないとリピートはしない。たぶんもう行かない。
もったいないなぁと思う。だって料理は悪くないから。
不思議なものだ。
しかし物事を批判するのは簡単で、そして批判されるのは
本当に些細なことだったりする。
例えばもしこのblogがahillで検索して上位に表示されてしまった場合、
ネガティブな評判が来てしまうのはお店にとってだって都合が悪い。
そういう意味では接客ってレストランにとっては命取りであり同時に
命でもあるなあと思う。
レストランじゃなくたってホテルとかだって同じなんだけど。
今日親から聞いた話で、丸ビルにお店を出すために試験店を三軒茶屋に
出したお店があるという。料理は原価近くで提供し、店員を教育するために。
そういう事をする店って言うのは経験がそうさせるのかわからないが
最終的には店員が店の価値を決めると言うことがわかっているのだろう。