Wave Front – Tokyo Wonder Site Shibuya 東京ワンダーサイト 渋谷・・

トーキョーワンダーサイトという試みは知っていたのだが
より具体的に知ったのは年末どこかのTVで石原都知事の
無駄金に関する特集を、都知事本人をゲストに呼んで
追求するという番組だった。

東京ワンダーサイトは本郷、渋谷、青山にあるのだが、
どこかの建物で、出張に連れて行ったとか問題になった
都知事の息子のステンドグラスが使われているとか、都知事本人
直筆のロゴなど。
アーティストを支援するという試み自体はおもしろいし評価もされている
ようなのだが何かと胡散臭い雰囲気がある。

トーキョーワンダーサイト・渋谷は駅から西武の角を曲がってパルコの
対面にある都の建物の一角にあった。パルコ2か3かそのあたり。
入り口はいかにも老朽化した役所のようなところなのだが、
一角だけ写真のような空間になっている。リフォームした感じだ。

wavefront.jpg

入り口で500円払って展示空間にカーテンを開いて入ると、
プロジェクタで投影された3作品、PSPとiPodを使って展示された
作品が2点くらいの映像作品。特に印象深い物はない。
横浜トリエンナーレでブレイクダンサーが町中や電車の中を
ダンスしながらを練り歩く映像があったが、あの超ものすごインパクトと
比べるとこの作品はブレイクダンサーが町中で静止しているだけ、
みたいな感じ。姿勢維持するのたいへんだろうなぁとか思っただけで
特に。

コンセプトは似てるかも知れない。
(と思って自分の過去記事を見たら、すごいと思った人と同じ人じゃん!!
 当たり外れがあるという事か。まあ当然か。)

なにやらよくわからない不案内なドアを開けようとすると施錠されている。
そしてその隣のドアを開けると、倉庫だったw
倉庫の中には一瞬仕事場と錯覚してしまうほど
見慣れたテレビのスタンドが裏向きで置いてある。

部屋を出て受け付けの正面に映像作品が3点。
どこかの街角にエフェクトをかけたような。
ソニーの液晶テレビKDL-32V2500が3台が壁に掛けられて、
それを使って展示されている。

お買い上げありがとうという感じだがどうも見たことのない色をしてるな~
と思って見てみると、縁の銀色部分が全部黒いテープで貼られている。
ついでにBRAVIAのロゴも黒テープで隠してある。正面のSONYロゴはそのまま。
アーティストの意向でたぶん黒いディスプレイが欲しかったんだろう。
これも映像作品としてはふうん、という感じ。

螺旋階段で上に上がってみると、写真が4点。特に印象に残らない。
以前写真美術館で見た一般公募作品の展示の方が30倍くらい面白い。
そして吹き抜けの正面にまたV2500が1台。

さっきのテープが一部はがれおちそうになっていてみすぼらしい。

と言うことで都に住民税か何かとにかく税金を払っている僕としては
これじゃあなんとも、と思わざるを得ない感じの展示で
入場料すら無駄にした気がする中、その場を後にした。