地下6階の大江戸線の飯田橋駅プラットフォームを降りると、
本当に誰もいない。村上春樹・ハードボイルドワンダーランド的な
エレベータに乗り込み、B1が表示されて改札に到着しても、
そこには駅員1人いない非現実的な空間が構成されている。
「現在この改札は無人です ご用の方はボタンを押して下さい」
モダンアートと思われる蜘蛛の巣のような緑色のダクトで出来た
オブジェが階段の天井を覆いプラットフォームまで続く。
監視カメラだけがときおり何かを反射してキラリと光り、
誰もいない階段ではエスカレータが動き続ける。
こういう場所でこそセンサが搭載されたエスカレータを設置するべきなのだ。
JR線や地下鉄が数本乗り入れている飯田橋駅とも離れ、地下で
通路が繋がっているわけでもない。
まったく東京都は何をしてるんだろう。