VZV 群発頭痛と診断されたんだけど最終的には帯状疱疹だった2

群発頭痛と診断されたんだけど最終的には帯状疱疹だった1
で書いたように、4日間で眼科2件頭痛外来2回救急外来2件3回に行っていて、救急外来の2医院でCTスキャンをそれぞれ受けたこと、頭痛外来で自分で打てる注射キットの処方等でこの時点で既に医療費が3万5千円くらいになっていた。きつい。

そして次に入院後。

帯状疱疹と診断された後、すぐに点滴が始まる。痛み止めも処方されたのだが、とにかく痛いのでここらへんの記憶は曖昧。検査もストレッチャーで運ばれて行って受けて、という感じで何回か検査中にあまりの痛みに病室に帰るとかそういう事が起こった。特に眼科の検査は目が痛む中行われるので正直きつかった。血液検査、MRI、様々な視力/視神経確認の検査で視覚誘発電位測定、追加のMRI、眼底検査、それから髄液検査、レントゲン等々。

帯状疱疹の原因は水疱瘡のウイルスなのだが、それが主に左側の頭・顔に感染していて、髄液(脳内)と角膜などまで入り込んでいる、と説明されたのは27日で、24夜-25はほとんど話が聞けないくらいの状態でトイレに立つ意外は病室からも一歩も出られない状態だった。

24日夜、ほとんど記憶が曖昧だが最初にプレドニンというステロイド剤(1回に10錠も飲むのでぎょっとした)が処方され、目薬、目玉に直接塗る軟膏などが処方された。ステロイド剤を飲むと興奮状態になり夜眠れなくなるかも知れません、出来れば朝に飲みたいんですけど今日は仕方ありませんのでと言われた最初の夜は、よく分からないが現在進めていた仕事内容が紙のような物で複数書かれていて、それが空中でぐるぐるとずっとまわっていてまとめられておらず、まとめないと前に進まないのにずっとそれを何か見ている、やらないと行けないのに出来ない、みたいな幻覚のような物を見ていて全然眠れなかった。

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25日、翌日は背中に注射を刺して髄液を見て、細胞数が多いという話になり髄液にウイルスが入り込んでいることを確認される。血液もだいぶ抜かれてきつい。MRIもほとんど眠ったまま受ける。この日の夜、夜に限らず日中もかなり幻覚が見えていて、だいたい天井を見ているのだが気を抜くと、革のなめらかな表面を見ていて少し視点が遠のいて実はそれはソファで、黒い革張りの重厚感のあるソファが置いてあるリビングが見えてきて、あれこれ幻覚だなと思って目を空けると病院の天井が見えるのだが明らかにその見えていたリビングの方が広い、みたいな感じになった。他にも、黒曜石の模様みたいな割れた地面だとか、見ている方向が変ってどんどんアニメーションのように場面が変る茶色い壁画のようなイメージだとか、トイレの壁にヨーロッパの街の各通りの名前の文字が書かれている手書きの地図のような模様が出てきて、あこれ幻覚だと思って一度それを頭から追い払って、またそれが浮かぶみたいな繰り返しがあった。モダンアート界隈に打って出られるような抽象画の数々だった。

食事を運んできてもらうのだが、どういう人が運んでくれたのかとかも分からないようなひどさでこのあたりでまだ食事が取れておらず、無理無理水を取るのだが吐く。何も食べていないので何も出ないのだが胃液とおそらく胆汁?と思われる黄色っぽい液体が出てきて、吐き方が自分で言うのも何だが病的に酷いため、最後の方はもう吐くための力が残っていないくらいの感覚だった。
吐くのにものすごい体力を要し、苦しいしお腹が痛んでかなりきつかった。

たぶんこの日の夜くらいに、吐かずにウイダーインは食べられることが分かって食べた。

26日、立ち上がることがたぶん出来るようになった。入院してから左目はかなり見えなくなっていたのだが、さらに視力が著しく下がり、自分の手の指の本数が数えられないレベルまで落ちた。眼科検診等があって歩いて行ったが検診中にもう体力の限界だったのか、帰りはストレッチャーで運ばれる始末だった。無理は禁物である。

ここらへんでいったん休憩。