jeans ジーンズ

26日に2人目の女の子が誕生した。
その日の朝、完全なるレム睡眠に居た自分は
エミクロ君に起こされた。
「ジーンズ」

エミクロ君はそう言っていて、
呆然としている自分はああ、ジーンズを届けに来た
宅配便が来たんだと思う。
寝間着なので出られないのだ。起きて対応しなくちゃ。
そういえばチャイムが鳴ったような気がした。
あれ、しかしなんでジーンズなんで頼んだんだ?
お腹は臨月で大きいし、ジーンズが必要にも思えないんだが。

「ああ。」そう言ってしかし、眠りに落ちる。

もう一度エミクロ君が言う。
「ジーンズ」

あれ、これはもしかして、JINSのことなのかも知れないぞと思う。
メガネが届いたのだ。PCのブルーライトをカットするやつだ。
しかし自分は既に2個持っているし、
メガネなんて頼んでいないし、
本当に何で今届くんだろう、間違いじゃないかな

このあたりを考えながら
「ジーンズ?」と朦朧としていたところ、
本格的に起こされた。

実際は陣痛、と言っていたようだ。
(想像力のない人間だ!とレッテルを貼るのは非常に簡単だが)
本当にジーンズとしか聞こえなかった。
本人も、本当に陣痛なのか?と思っている面があり
その当たりが曖昧な発音に繋がったのではないかと思っている。
既に着替えて朝ご飯もすませていたエミクロ君は良いとして

朝7時だった。普段だったら熟睡している時間だ。
寝ぼけているサラを無理矢理着替えさせ、
急いで病院に向かった。

同じ病院だったのだけれど
その後は平日の朝だったこともあってか
サラの時と色々と違い、
対応してくれる人が非常に多く、そして比較的物事が順調に進み
昼ちょうどくらいに生まれた。
体重も400gくらい重く、15%くらいサラより重い。
そのせいか母乳もよく飲み順調そうに見える。

ひとまずみんな元気でよかったよかった。