downward view 俯瞰

自分のマンションが空中50mくらいを漂っていて
下を見下ろしている映像をずっと見ている夢を見ていて、
ああこれは震災の起こった時期以来だなと思う

震災直後、マンション全体が傾いて
地面を軸に回転し倒れていくようなイメージと
室内にいて部屋から滑り出て地上が
見下ろせる状態になる夢を何度か見た。
もしかするとインセプションとかの映像がそれらを
作り出しているかも知れないなと思う。
妙に立体的でリアルなのだ。

電気を出来るだけ消して暗い部屋で
津波映像ばかり見ていた当時から比べると、
既に節電の意識は無くなっている

沿岸地域への住居建設要請が出ているということからも
結局こういった出来事は戦争と同じでマクロで見ると
繰り返され、二度と起こらないようにという思いの残滓だけがたぶん
過去に受け継がれていくんだろう。
それをなるべく伝えたい、という思いももしかすると個々人にとっては
どうでもいいし、という事になるのかも知れない。
全く完全に知らない人の悲しみがどうでもよい、という事に近い。
全く完全に知らない人を助けたい、という思いにも近い。

なんでもかんでもマクロで見るっていうのは
物事を何もかもぼんやりとさせるが、
しかし結局そういう風に進んでいる。

誰も彼も助ける事ってたぶん出来ない。