END OF IDEE イデーの終焉、なんの感動もないソファと無印の経営

表参道の裏通りにあるIDEE SHOP ecarte
(イデーショップ エカルテ)から閉店セールのお知らせが来た。
うちのダイニングの椅子と、エミクロ君のチェストはIDEEのモノで
座り心地もチェストの佇まいもかなり気に入っている。

表参道のオシャレ家具店として第一人者であるこのお店が
閉店という流れは少し寂しい。

事の始まりは骨董通りのIDEEが閉店し、
その後IDEEのサイトが無印のサイトで紹介されていた事だ。



あれ?なんで無印のサイトでIDEEが?と思って
会社概要を見てみると、

ようするに無印に経営母体を完全に譲渡したという内容が書かれていた。

経営が変わった境目にAO SOFAに座って、その座り心地に
衝撃を感じたのが07年くらい、
その後AO SOFAは形こそそのままだったが値段がかなり下がった。

もう一度gamiさんとミッドタウンのIDEEでAO SOFAに座ったとき、
それは単なるソファになっていた。なんの感動もないソファ。

閉店セール開始3日目くらいの日曜日の午後、店は人でごった返していた。
ほとんどの展示品は既にSOLDで、AO SOFAも売られていた。

おそらく、大量にモノを安く生産する無印の経営方針が
この会社に入り込んだ時点で、良いモノを
多少高くても手間をかけて作る、という過程が失われてしまったのだと思う。

表参道の裏通りという非常にアクセスの悪い、
しかし知る人ぞ知るお店はこういった効率的な経営方針には
もちろんそぐわない。あんな場所では家賃だってばかにならない。

傷ついた展示品の家具が4割引とかで売られているのを見ながら
これは象徴としての閉店だな、と思った。

http://www.idee.co.jp/profile/history.html