CEATEC2006: Toshiba, Pioneer 東芝 パイオニア

Toshiba
上位3位市場になってしまっている薄型TVの中で、
あまり上位ランクにランクインせず存在感が薄い東芝。
REGZAブランドの投入で巻き返しを計るが、、という筋書き。
初めて見かける10月下旬から投入されるZ2000シリーズが展示されていた。

デザインはかなりかっこいいが、若干ソニーのV2000の焼き直し感がある。

2005年の展示でONKYOと共同開発のジェットスリットスピーカーが
Z1000シリーズの筐体における開口部の狭さを際だたせていたのだが、
それをさらに強調せず洗練させて持ってきた感じ。
スピーカー開口部のY方向は20mmも無く、どこのメーカーも
競ってスピーカーの存在を消そうとしている中でこれがかなり
綺麗に実現されているように思える。

質感にこだわり、かなりコストが高そうなカタログを作成している。
中には「硯」すずり、ね。硯の質感とエンジンのピストン、の金属感を
イメージする、といった内容。
どちらかと言えばコストパフォーマンスに優れる機種においてラウンドが
目立つソニーのシリーズに比べ、Z2000はかなり鋭い。
奥行きが比較的あるのはHDD搭載モデルとの共通化のせいかもしれない。

しかしラインナップに迷いが見られる感。
Z2000は高画質のフルHDモデル、H2000はHDD搭載の
レコーディングモデルなのだが、HDD搭載モデルはフルHDではなく
販売金額とのかねあいは分かるのだが買う方としては微妙になってしまうだろう。

Pioneer
55インチのフルHDプラズマがかなりの精細度。
Pioneerらしい黒光沢の透明カバーデザインでデザイン的にもクール。
これを見ると、正直SEDでなくても全然かまわないな、、と思ってしまう。

気になっていたのはオートフレーズリミックスという音楽再生アルゴリズム?
パイオニアは去年もカーナビに搭載した、フィーリングプレイという
面白い機能を発表している。
フィーリングプレイはカーナビのHDD録音時に、曲のリズムなどの特色を抽出、
再生時にフィーリング(明るい、ノリがいい、静かな、かなしい、癒される)に
適合した曲を自動的に選曲して再生できる機能。

これに対して今年発表されたのは、同じく録音時にメタデータとしてBPM
(beat per minites)とか音圧、和音の特徴を記録し、
そのデータを元にリズムの同系統の音楽をクロスフェードさせて再生する
という、もはやDJいらずのノンストップDJmixを完成させる技術。すばらしい。
iPodがクロスフェードで再生に対応、とかちゃちいことを言っている間に
パイオニアはこんな事をしているのだ。これが搭載されたカーナビ、
あるいはポータブルプレーヤまじで欲しい。

録音時にメタデータ付加という点では既にPC内部にライブラリが出来てしまっている
状態であろう人たちが多い中で、mp3ファイルを読み込んでメタデータを付加
させられる機能などをPC再生ソフトに追加できれば万歳。
カーナビには最初から搭載されていれば万歳。って感じか。