Beyond HD

日経マイクロデバイス監修 日経FPDの「フラットパネル・ディスプレイ2005」
戦略編が欲しいんだけど12000円て高すぎですよあなた。
またあの久多良木さん(中略)是非読みたかったんですけど。

以下NIKKEIbpから送られてきたメール。転載禁止とか書いてなかったから
引用。ダメだったら知らせて下さい。

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ソニー 久多良木 健氏(取締役 副社長)が語るディスプレイへの想い

「これまでの規格の枠を超えた,究極のディスプレイを作る」

-今後,ソニーが作る「テレビ」とは?

パソコン(PC)モニターにチューナを単に組み合わせただけでもテレビは
できますが,そうしたテレビを作る気はありません。
われわれが作るテレビは,ずっと先にあります。まず,解像度はフルHD
(high definition)級以上にしていきます。フルHDや2000×1000画素を
スタート・ラインにして,それを超える「ビヨンドHD」を開発していきます。

--なぜそのような方向を目指すのですか。

これまで,ディスプレイの役割は応用ごとに完全に独立していました。
テレビはテレビ,モニターはモニターでした。しかし,今後はこれらの
ディスプレイが一つになります。テレビの解像度はフルHDになりましたが,
それがゴールではありません。

今後,家庭の中でありとあらゆる情報を大型の固定画素のディスプレイで
映す時代が来ます。そう考えると,その情報を表示するディスプレイはSVGA
などといったレベルをはるかに超える必要が出てきます。

-今後は,高解像度のテレビを作りたいということでしょうか。

重要なのは解像度だけではありません。色も重要であり,われわれが実際に
見た色をどれだけ忠実に再現できるかということです。こうした考えを推し
進めると,カメラからディスプレイに至るまで大革命が起こります。
われわれは色域を高めるために,直視型ではLEDバックライトを導入します。
この11月には,LEDバックライトを使った液晶テレビを,コンシューマ向け
として世界で最初に発売します。

-メインのデバイスは液晶パネルですか。

液晶のように発光特性を持たないデバイスは,これまで自発光デバイスに
比べて良くないと言われてきました。われわれは逆で,液晶パネルは自発光で
ないがゆえに良いと考えています。理由は,自発光デバイスには制約がある
ためです。

-解像度と色域のほかには,どこに重点をおいて開発を進めていくのでしょう。

解像度と色域とともに大事なのは,フレーム・レートです。現在のフレーム・
レートは,MPEGと放送方式によって制約されています。

-こうした動きはなぜ今までなかったのでしょう。

ほとんどの人がこれまでの制約をなぜか当たり前と思っていたのではないで
しょうか。ディスプレイを見る視点は皆違っています。最先端の製品を開発して,
それでテレビが映ればいいわけではありません。ありとあらゆるものが映せる,
そのようなウィンドウが必要です。そう考えると解像度やフレーム・レートに
とどまらず,さらに進んだ要求が出てくることになります。

-こうしたディスプレイを実現するために,デバイスを自社で製造するわけ
ですね。

フレーム・レートや解像度,バックライトといった技術項目は,デバイスと
密接にかかわります。今のテレビの先を作るためには,これらの項目をすべて
自ら開発していかなければならないと考えました。他の企業から買ってきた
パネルにチューナを組み合わせたものをテレビとして売っていてはダメで,
デバイスはエンジンやドライバを含めてトータルで考えていくべきです。
そのためにはデバイスを自ら作り上げて,改良していかなければなりません。

(さらに詳しい内容は,「フラットパネル・ディスプレイ 2005<戦略編>に掲載)——————-


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